モーツァルト:レクイエム
>> ちょっと荒れてる気がする
ザルツブルク出身のカラヤンは、同郷のモーツァルトの演奏をするとき、必ずしも「正しい」演奏をするわけではない。レガートのかかりっぱなしに、大きすぎる編成、劇的な音の強弱と時代考証された演奏が多い今日の演奏スタイルからは当然のこととして、カラヤン全盛の時代ですらかなり特異な演奏をしていた。賛否両論はあるが、こぢんまりした小回りの効いたモーツァルトも好きだが、個人的にはあの徹底的に磨きぬかれ、豪華絢爛、流麗華美なカラヤンのモーツァルトは好きだし、ありだと思っている。基本的に派手好きで、マンハイムの楽団のレベルの高さに惚れ込んだモーツァルトのことを考えるとカラヤンの演奏だってもしかしたら作曲家本人も気に入ったのではないかと勝手に思っているからなのだが。
そういった派手で流麗なカラヤンのモーツァルトのレクイエムはどうかというと、実はあまりいいとは思わないのだ。テンポの設定はベームの演奏と比べれば速めであるが、常軌を逸したような速さではないし、ピリオド奏法と比べれば遅い。編成だってレクイエムのほかの演奏と比べて特別大きいわけではないのでカラヤンの交響曲の演奏と比べれば至って普通。
では何がそんなに引っかかってしまうのかというと、カラヤンにしては音が荒れる感じがするのだ。手兵の合唱団にしろ、バルツァにしろ、音がかさついていて全体にわたって音が荒れたような印象を受ける。弱音に対して人一倍気を使うはずのカラヤンにしては弱音が悪い。その結果、曲全体の呼吸も浅く聴こえてしまい、レクイエムの古典的な名盤と言われる演奏と比べると深みに欠けるような印象を持ってしまう。また時に批判の対象となるカラヤンのレガート、そして流麗とも言えるフレージングも雑さを感じる場面が多く、カラヤンにしては若干つんのめっているような印象を受ける部分もある。
もちろん水準以下の演奏をしているわけでもないし、録音もいい。さらに飽きてくる前に終わるという意味においては初めてレクイエムのCDを買う場合はおすすめできるとは思うのだが、カラヤン、ベルリン・フィルのコンビの演奏から期待する完成度は少々裏切られるような部分もあると思う。
>> ホンモノ
合唱でモツレクを歌うことになり、このCDを買いました。 やっぱり本物はイイ!
こんな風には歌えないけど、なんだかカラヤン指揮の下、歌ってる気になりました。
>> 圧巻
この価格で聞けるなら必須。
クラッシクがとっつきにくい人でも是非!
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