Thursday, February 3, 2011

ブラームス:間奏曲集/4つのバラードより/2つのラプソディ


ブラームス:間奏曲集/4つのバラードより/2つのラプソディ
>> 心のための最良のサプリメント
 多くの作品がグールド28才、1960年の録音。しかし、深く思索的なピアニズムは「弾き手」の年令を全く意識させない。クリアすぎるほどに研ぎ澄まされた<音>の連続、その一方、グールドのいつもの唸り声も背後で微かに響く。



 だが、「聴き手」の神経は、そこには止まらずブラームス還暦ちかくの深さをたたえた憂愁の<音楽>に自然に行きつく。そして、どうして倍以上も違う作曲家の心情を、20代の若者の「弾き手」がかくも豊かに表現できるのだろうとの驚きが次にくるだろう。



 しかも、半世紀前に録音されたいわば「歴史的」な音源のはずなのに、この稀有な演奏は今日ここで奏でられているかの如く生々しくも「現代的」に響く。グールドは健康上の理由で常備薬を手放せなかったと言われるが、この音楽は逆に、グールドから「聴き手」の心に直接投与される最良の音楽サプリメントである。
>> 叙情という言葉はこのアルバムのために・・・
一曲目からしみじみと聴かせてくれます。これ以上は望めないだろうし、望もうとも思えない、そういう名演です。
>> やる気のない日曜日の朝に
たしか日曜日の朝だったと思う。外は小雨で肌寒く、私は自宅で朝ごはんを食べて「今日はなんにもしたくないなあ」と思ってぼおっとしていたら、そんな気分をゆっくりと優しく包んでくれるような心地のよいピアノ曲がつけっぱなしにしていたラジオから流れてきた。

それが、このCDにもある「間奏曲イ長調 作品118-2」でした。

派手に高揚することもなく、沈み込むこともないが、エネルギーに満ちている。聴いているうちに心と体が静かに動き出す。そんな滋養のある音楽だと思います。

No comments:

Post a Comment