Monday, February 28, 2011
ラフマニノフ:協奏曲2番/交響曲2番
>> ラフマニノフ開眼
ピアノ協奏曲しか持っていなかった。
ところが、前から気に入って何という曲だろうと
探していたのが、パガニーニによる狂詩曲だと分かった。
それを聴くために購入。演奏者も好きな人が入っていたし、
値段の割にたくさん入っている事も選択の理由だった。
楽しい。このCDを聞いて持った感想。
パガニーニの狂詩曲は希望通りで素晴らしかった。
収穫はヴォカリーズ。センチメンタルで美しい。
こんな良い曲だったのかと再認識、繰り返し聞いている。
リヒテルのコンチェルト2番も最初の音から
その神秘さに引き込まれる名演だった。
他に持っていても、買って損はない演奏だ。
ラフマニノフを概観するには最適なディスクと
巡り会えた。素晴らしい企画に感謝、感謝。
>> 思い出の曲だから
20年以上前にアメリカへ留学してピアノの授業を取った時からラフマニノフが好きになりました。ピアノだけでなく、他の曲も聴いてみたいと思いこちらのCDを購入。とても美しかった。
>> ラフマニノフの名曲の数々を2枚組の廉価盤で入手できます
ドイツ・グラムフォンの名演奏の中から、選ばれた演奏ですからコスト・パフォーマンスは非常に高いアルバムだと思います。指揮者や独奏者の顔触れの豪華さがそれを物語っています。
名ピアニストとして名高いスビャトスラフ・リヒテルの44歳の時の「ピアノ協奏曲第2番」を聴くことができます。スタニスラフ・ヴィスロツという指揮者は知りません。録音も半世紀前のものですし、ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団はリヒテルに敬意を表したという演奏です。
これはリヒテルの華麗な指さばきとビルトゥオーゾぶりを如何なく発揮した演奏で、瑞々しさが詰まっており、リヒテルの素晴らしさを体感してもらう内容です。まさしく巨匠の演奏でした。
ロリン・マゼール指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団による「ヴォカリーズ」は声楽による演奏が多いのですが、オケ版ですと込められた作曲家の感情を純化させ、昇華させた純粋音楽というものとして再提示されたように受け取りました。
ウラディーミル・アシュケナージ指揮、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団による「鐘」は声楽好きには嬉しい録音でした。合唱団は力量がありますし、ソリストも立派です。これは収穫でした。
アンドレ・プレヴィン指揮、アシュケナージのピアノ、ロンドン交響楽団による「パガニーニの主題による狂詩曲」もいいですね。華麗で圧倒される演奏でした。BRAVO!!
ロリン・マゼール指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団による「交響曲第2番」もステキでした。何しろこの組み合わせですから、悪いはずがありません。
本田美奈子.クラシカル・ベスト~天に響く歌~(DVD付)
>> 安らかに、安らかにお休みください。
「ヤホーッ」なんていう挨拶で正統派アイドル歌手というよりも、世の大人たちからは顰蹙もののはみ出しアイドルから出発した歌手本田美奈子.の成長がわかります。
実は、あの若さにまかせたとらわれないスタイルも音楽表現のあり方として、彼女自らの考えと意志で選択したのだということが今になってよくわかる。あれも20年間にわたり歩んだ成長の一道程であったのだ。彼女はひとところに安住せず常に模索し自らの可能性を探り才能を切り拓いた。20年後のその到達点を示すのがこのCDであるように思う。
訴えかける声の美しさとか歌のうまさとかをもはや超越して、一人の女性の、一人の人間の純粋に生きた人生の歩みそのものを、深くまた激しくも麗しい情感をもって聞く者のこころに訴えかける。彼女の歌う声は、聞く者に内省までもうながす声だ。
彼女の来し方行く末を思うと、人生の道半ばにして病に倒れたことは本当に残念だ。
どうか安らかに、安らかに天国でお休みください。
このCDはスタジオ録音だとおもうが、やはり学校の教室でなく舞台で実力を育んだ彼女は、舞台で本領を発揮する。YouTubeの舞台の絶唱は本当にすごい。その成長の中心となる意志の核は十代のデビューの頃に彼女の内面に既にあったとはいえ、十代のころより別人のように成長した晩年(30代半ばで晩年とはあまりに悲しいが)の彼女は人間的にも本当に魅力的だった。インタビューなどに答える彼女の言葉の美しさは他に例を見ないと思う。日本語の美しさを知りたければ本田美奈子.のインタビューを聞くといい。至宝の歌手を我々は失ったのだ。嗚呼。落涙。
>> MY BEST
クラシック好きにはたまらない本田美奈子のクラシックベスト。
アメイジング・グレイス、アヴェ・マリアなど、ファンには外せない曲をしっかりカバー。
最高のBGMソングです。付属のDVDでは、3曲をカバーしており、てんこ盛りです。
歌声だけでも素晴らしいが、やはり本田美奈子の魅力は、エモーショナルな表情や動きが目に見えると倍増する。その意味で、付属DVDはありがたい。ただ、youtubeの動画には劣るが。。。まだ見てない方は、どうぞこちらをご覧あれ。既に闘病中の美奈子さんが命を込めて歌ったTVでのラストライブです。何度みてもすごい。。http://www.youtube.com/watch?v=EL4rRI2_0Xc
>> 本田美奈子、魂の歌声
本田美奈子さんが38歳の若さで、急性骨髄性白血病で急逝されてから3年が過ぎようとしている。
私はこれまでは、本田美奈子さんのあまり熱心なファンとは言えず、アイドル時代も歌のうまい子だなと思った程度で、ミュージカルやクラシック(クロスオーバー)に取り組んでいるという噂を聞いたときも、“歌うこと”に対する彼女の意欲と熱意に賛嘆しつつも、なかなか聴くチャンスがつかめずに時間が過ぎてしまい、そして悲報に接することになってしまったが、それをきっかけに聴くのも何だか残酷な思いが捨てきれずにまた時間が過ぎてしまった。
最近やっと気持ちを整理して、彼女の遺してくれた作品に接することにしたのだが、このアルバムを聴いて、そのあまりの美しさ、特に清純な高音の驚異的な伸びにしばし言葉を失った。ありきたりの言葉だが、もっと早く聴かなかったことがあまりに悔やまれる。
このアルバムは、彼女の『Ave Maria』『時』『アメイジング・グレイス』の3枚のクラシック作品からセレクトされたベスト盤で、新たに日本語版が収録された“ゴッドファーザー〜愛のテーマ”以外はすべて再録だが、“アヴェ・マリア(Ave Maria)”、“アメイジング・グレース(Amazing Grace)”、“タイスの瞑想曲(Meditation de Thais)”等、珠玉の作品が並び、中でもサラ・ブライトマンそしてキャサリン・ジェンキンス等が取り上げて有名な“私のお父さん(O mio babbino caro)”、“タイム・トゥ・セイ・グッドバイ(Time To Say Goodbye)”が絶品である。サラ・ブライトマンあるいはキャサリン・ジェンキンスなどの歌唱では、西洋人らしく豊かで包み込まれるような表現(それはそれで非常に心地よい)が、この本田美奈子さんの歌では、あくまで日本的な清純な歌声に心を洗われるようで、深い感動に誘われる。本田美奈子さんの歌声は彼女の魂がそのまま歌っているかのようだ。
日本語版が収録された“ゴッドファーザー〜愛のテーマ”と“この素晴らしき世界”も絶品で、特に後者の「握手したい、元気ですか?」のフレーズでは、彼女の生きることへの熱いメッセージが伝わってくるようで、心が揺さぶられる思いがする。
最高は“ジュピター”(歌曲としての原題は、I Vow To Thee My Country)で、何度聴いてもふと涙ぐんでしまうほど。これほど人に生きる勇気を与えてくれる歌唱というものに、そうたびたび出会えるものではない。
以前、平原綾香さんが震災の被災地でこの曲を歌って話題となったことがあった。ここでのレビューでは、これについての否定的な意見も見られるが、もし本田美奈子さんが元気だったなら、きっと彼女がこの役割を果たしたことだろうし、平原綾香さんがその遺志を継いだと思いたい。そして、もし本田美奈子さんが元気で活躍を続けていたなら、あの“千の風になって”で有名になった詩の“Do Not Stand At My Grave And Weep”(日本の曲ではなくて、イギリス版のほう・・新井満さんごめんなさい)なども、ぜひ彼女に歌ってもらいたかったもののひとつだ。きっと、もっと多くの人の心に生きる勇気を与え続けてくれたことだろう。
つくづく、惜しい人を失ったものだと思うが、彼女が遺してくれた歌は、これからも私たちに感動と勇気を与え続けてくれることだろう。
Sunday, February 27, 2011
ビゼー:「アルルの女」&「カルメン」
>> 名盤です
アルルの女をこれだけ豊かに演奏できるのは、クリュイタンス以外いないのでは?と思わせる名演奏だと思います。同じEMIから現代の名指揮者小澤征爾 フランス国立管弦楽団のCDも発売されていますが、聞き比べると本当に同じ曲かと思うぐらいのある種の衝撃を受けます。この演奏を聴いて、クリュイタンス、パリ音楽院の組み合わせが好きになりました。古くとも、残っていってほしい、名演奏だと思います。
>> 最高!!
クリュイタンス&パリ音楽院管弦楽団の演奏が大好きです。ラヴェルの管弦楽曲集も最高でしたが、この演奏も素晴らしい!ノリの良さ、迫力、美しさ、いろいろな面を聴かせてくれます。超おすすめです!
>> 近年の名盤を寄せ付けないこの曲の決定的名盤。クリュイタンス自家薬籠中のアルルの女
ビゼーの「アルルの女」組曲のような、美しい旋律に溢れた、誰でも知っているような親しみやすい名曲ともなると、どんな指揮者の演奏でも、それなりに聴けてしまうのだが、さすがに、この曲を自家薬籠中の得意中の得意曲とし、長い間、この曲の決定的名盤の名をほしいままにしているクリュイタンスの曲作りの設計は、見事の一言だ。
クリュイタンスの演奏は、全体的に、遅目のテンポで統一した安定感があり、その音楽は、自然に、淀みなく、心地よく流れていく。また、明るく色彩感豊かな音色で、歌うべきところをたっぷりと歌わせているだけでなく、スケールの大きさにも不足するところはなく、鳴らすべきところは存分に鳴らしており、第2組曲終曲の「ファランドール」での、一気に畳み掛けるような熱狂的なフィナーレは圧巻だ。
1964年録音のクリュイタンス盤に対し、近年の名演奏と評されているのが、1991年録音のチョン・ミュンフン指揮パリ・バスティーユ管盤だ。チョンの演奏は、クリュイタンスとは対照的で、速いところはより速く、遅いところはより遅くと、緩急の描き分けが大きく、クリュイタンスより繊細で緻密な演奏を聴かせてはいるのだが、音楽が心地よく流れているとは言い難く、音色もクリュイタンスより軽い。クリュイタンスの演奏がスタンダードとなってしまっている中で、これだけの個性を出せるのは凄いとは思うのだが、やはり、クリュイタンスの演奏の魅力にはかなわないと思う。
併録されているクリュイタンスの「カルメン」組曲は、わずか4曲、演奏時間にして8分46秒と、チョンを始めとした大半の組曲盤と比較すると、組曲と呼べるほどのボリュームはない。しかし、「カルメン」組曲の名曲はほぼ網羅しており、「カルメン」組曲としては、これで十分だろう。演奏スタイルは、クリュイタンス、チョンとも、「アルルの女」と基本的に変わるところはない。
Piano Concerto No 1 / Piano Concerto No 2 (Hybr)
>> 聴き慣れ?
クラシックもジャズと同じで,同じ曲でも演奏者やテイクによって全く感じが変わります。
チャイコフスキーもラフマニノフも大好きで,というより彼らばかり聴いているのですが,このCDのチャイコフスキーのほうは,ちょっと私にはテンポに違和感がありましたが,迫力あるいい演奏だと思います。
何より音がリアルで,ついつい音量を上げがちになり,うちのジャズ好きタンノイも喜んで音を奏でております(笑)。チャイコフスキーやラフマニノフが好きな方なら聴くべきですね。
>> 感動の一枚
音質はほかの方がおっしゃるとおり文句なしです。うねる弦楽器、すごい迫力、音におぼれそうになります。
ダイナミックレンジはかなりあります。ボリュームをちょっと上げて聞いてみると良いです。
マルチチャンネルの収録は3chで、左右とセンタースピーカーを使用します。
のだめカンタービレで千秋とミルヒーが共演した曲も入っており(ラフマニノフ)、いちファンとして高音質でこの曲が聴けることに感動しました。
ピアノの演奏も情熱というか感情がこもっていて聞いていると涙が出てきそうです。
CDとは一線を駕す音質ですので、ぜひ聞いてみてください!!
>> まったくのお買い得の一枚
クライバーンのピアノによる定番でお買い得のSACDである.チャイコフスキーのピアノコンチェルト1番とラフマニノフのピアノコンチェルト2番の組み合わせで,買って損はないアルバムとなっている.録音も良い.個人的にはラフマニノフの録音のほうが聞きやすいと思う.いずれにせよ,この内容で低価格とは,まったく「うれしい」の一言に尽きる.
Saturday, February 26, 2011
ショパン・コンクール 2005~ショパン作品集
>> 渾身のショパン作品!!
既にご存知の方もおられるかと思いますが、異例の4回のカーテンコールにも係わらず、ファイナルでは落とされてしまった事に、ポーランドの聴衆から抗議が殺到した為、今まで無かった批評家賞を作り辻井君が受賞したというショパン・コンクールの作品集です。
17歳の彼が持てる力の全てを注ぎ込んで取り組んだ作品なので、若いきらめきと透明感あふれる音色で圧倒されます。
ショパンの代表作とも言える舟歌は、彼本来の真摯な演奏で船が揺れているような波間を連想させる左手に、右手のメロディーが軽やかに乗っていて、心地よく聞こえました。またソナタ3番もこの若さにして、とても完成度が高くて圧巻でした。現在の彼の活躍の片鱗を思わせるすばらしい作品の数々です。
>> 辻井伸行は素晴らしい!
辻井さんを取材したTV番組を何回か目にし、幼児の頃に、おもちゃのピアノを両手で弾いてしまった、などの天性のものを身に着けていた事は確かに驚きの一端ではありましたが、それを見極め助長させていったご両親の存在や、それに応えるように毎日10時間以上に及ぶ練習をこなしてきた彼の努力に感動したものでした。
そうした予備知識をまったく超えた彼の演奏がここにあります。
どうしたことなのでしょう…。
ミスタッチも無くしっかりしたタッチで繰り出される音色の美しさだけでなく、彼の暖かくて、やさしくて、誠実で、しかも男らしい潔さのひしひしと伝わってくる演奏です。
是非皆さんも彼の人柄に触れて一緒に感動してみてはいかがですか…?
辻井さん…
ご不自由な事もあって大変かもしれませんが、もっともっと素晴らしい演奏をたくさん聞かせて下さい!
>> 今後に期待
年齢相応な部分もあるが、全体として心に訴えて来る。
30・40代で油がのりきった頃が楽しみだ。
この清らかな住まいよ
>> 歌声を再び頂いた神様に感謝して
「アジア最高のテノール」と呼ばれた歌声を甲状腺がんで一度失いながら、しかし京都大学医学部名誉教授の一色信彦医師によって声帯機能の回復手術を受けた。過酷なリハビリを経て奇跡の復活を遂げた韓国人歌手ベー・チェチョルさん(41)は、一度声を失った歌声を再び与えられて、「この声は、私が来日したとき親切にしてくれた日本の皆さんを通じて、天からいただいたものだと思う」と話し、「聴いた方の心の力に少しでもなればうれしい」という思いを込めて歌っておられます。
かつてヨーロッパのオペラの舞台で響かせた力強い歌声ではなく、深く心に響く歌声で歌っておられます。韓国人のベー・チェチョルさんが、日本語の歌「初恋」を歌われているのですが、実に自然な発音でしみじみと歌っておられるのには、脱帽いたします。聖歌541番の「キリストには変えられません」も、まさに大切な歌声を失ったという絶望の中にあっても、信仰を支えとしてその苦難を乗り越えた思いを感じます。アメージング・グレースも深い感動を覚えます。今回のCDには収められてはいませんが、先日福岡で行われたリサイタルで歌われた「アリラン」は、感動ものでした。気品と荘厳さを感じるものでした。
2枚目のCDには、オペラ曲が色々と収めてあります。こちらの方は、かつてのオペラでの舞台の歌声を思い浮かばせます。2枚のCDを聞いて考えさせられることは、声帯の手術を受けているにも関わらず、見事の歌声をコントロールして歌われていること、そして深い感動を伴うものであるということです。そこには、自分の歌声を聞いてくれ、というものではなく、神様に、そして観客に深い感謝を込めて歌っているからこそ味わうものがあるのでしょう。音楽というものが単にテクニックではなく、心からほとばしり出る思いが込められるからこそ、感動を与えるものであるということを改めて考えさせられました。
Friday, February 25, 2011
ドヴォルザーク:交響曲第9番
>> 録音がよいです
初演100年記念コンサートのライブ録音で、160回以上もこの「新世界より」を演奏をしてきた
ノイマンにとっても特別な演奏だったのだと思います。
万感の想いを込めて演奏された新世界はとても美しく
まるでその気持ちが伝わってくるようです。
そしてその名演を余すところ無くたった2本のマイクで録音したその技術も素晴らしく、
ノイマン&チェコフィルの録音は何種類かありますが、この録音の臨場感は群を抜いて
よいものなので、ノイマンの新世界を聴くならばオススメの一枚となるでしょう。
>> 優秀録音
オーディオファンの間では有名なCOCO-75968の再発売です。上手に再生すれば目の前にドボルザークホールが浮かび上がりあたかも観客の一人としてスペシャルシートで鑑賞しているような錯覚に陥ります。クラシックファンでなくとも1枚持っていて損はないでしょう。
>> 完成度の高い名演
気品のある澄んだ叙情的な響き、実に丁寧な表情付けとしっかりした構成、そこから生み出される不思議な息の長い歌いまわしのスケール感。長めの美しいホールトーンをきっちり拾った優秀な録音。加えてライブらしい集中力が素晴らしい。聴き終えて演奏のよさ以上に作品の素晴らしさに素直に胸打たれてしまう、ノイマンらしい、さりげなく完成度の高い名演だと思わされました。作品のドラマを演奏者の個性的な解釈でいかに盛り立てるか、という関心から聞くならば物足りないかもしれませんが、繰り返しこの作品を味わうのに向いた味わい深い演奏だと思います。
チャイコフスキー&ラフマニノフ:ピアノ協奏曲
>> とにかく素晴らしいです
最近までリヒテルのピアノ曲というものをあまり聞いたことがなかったのですが、この曲を聴いて心底驚かせられました。とにかく素晴らしいの一言です。さて、その素晴らしさの内容ですが、とにかくピアノの一音一音が心に響いてくるのです。決して綺麗ではなく、田舎くさいと批判される方もおりますが、これほど心に響く音を奏でるピアニストは、そうざらにはいないと思います。今までは、定番といわれる、おとなしい演奏ばかりを聴いてきたので、ラフマニノフのピアノ協奏曲自体、特に好きではなかったのですが、この作品を聞いて最も好きな曲の一つになりました。自身、アルゲリッチも大好きなピアニストの一人ですが、アルゲリッチが好きな人であれば、同様の感想を持って頂けるのではと思います。
なお、チャイコの方は、リヒテルのピアノに関する限り、上記同様です。しかしながら、バックの演奏、特に第3楽章が前に出すぎで少しうるさいような気がします。
>> リヒテルをめぐるワンダーランド
「ロシア学派」っていう言葉と出会ったとき、どの様な印象を持つものだろうか?
勿論、学問の話なんかではなく音楽での話だ。
ピアノでは打鍵を強く弾き、力強く厚みを持たせた演奏をするのが「それ」であるとされ、
比較的近い年代では「鋼鉄の腕を持つギレリス」や「リヒテル」などがその代名詞と言われており、
このCDにおいては、ラフマニノフとチャイコフスキーという2人のロシアの作曲家の代表的なピアノ協奏曲を
そのリヒテルがソリストを務めるのだから、
「ロシア学派」という演奏を知る上では最もわかり易い一例ということになるのだと思う。
リヒテルの演奏は高音に対して打鍵を強く弾くだけでなく、弱音に対しては繊細なタッチで表現するために、
とりわけラフマニノフ:ピアノ協奏曲2番は彼の演奏に合っていると言われ、1959年の録音以来現在に至るまで
永きに渡って高い評価を与えつづけられているのもわかる気がする。
・・・が、これほどの人気と難易度の高い曲ともなると
腕に覚えのあるソリスト達がそれこそオニの数程録音を残していて、
たとえば「アシュケナージ」のように「洗練された」と感じるような
リヒテルとは違ったアプローチの演奏も負けない位高い評価を与えられていたりもするので、
「代表盤を探し出そう」なんて妙な色気を出そうとする度に結局は個人の判断のみぞ知る。。。というオチになってしまう。
もう一方の1962年に演奏されたチャイコフスキー:ピアノ協奏曲1番についても、
こちらはこちらで伴奏の「カラヤン」がバンバンとオケを煽った熱い演奏を展開していて、
それにスイッチの入ったリヒテルが真っ向から挑みかかり、お互いに一歩も引かないまま最終楽章にもつれ込むという
まるでデスマッチの様な・・・ しかし弱音での聴かせどころはしっかりと心得ているあたりは、流石としか言いようがない。
( 個人的にも大好きな演奏なのだが )
・・・が、これもこの曲を得意中の得意とする「ピアノの 魔女・アルゲリッチ」の演奏が代表盤の一角に君臨している。
さぁ、あなたはどうする ?かしこ。
>> 普通のCDも持っていましたが、SHM-CDも購入しました
チャイコフスキーのピアノ協奏曲をメインに聴こうと思い買いました。私に取っては最高の作品です。他の演奏と較べて一番良かったです。さて、CDとSHM-CDではどう違うかといいますと、やはりクリアーな音でしょうか。宣伝文句じゃありませんが、薄いベールが一枚剥がれた様な音です。但し、もの凄く良いオーディオ装置で聞くと、マスター・テープのノイズが聞こえてしまうようです。これは知り合いの超オーディオ・マニアの家で聞いた時に判明したもので、拙宅の装置では全くノイズ・フリーで快適な演奏・録音です。
Thursday, February 24, 2011
ラファウ・ブレハッチI
>> 正統派
受けた印象は「正統派」「純粋」という言葉で表現したい。前奏曲、舟歌、スケルツォ第4番・・・とにかく美しい。彼はショパンコンクールで優勝するべくして優勝したのだろうけれど、他の演奏者達も高いレベルのコンクールだったと想像する。
単なるショパン弾きにはなって欲しくないし、他の作曲家の演奏も聴いてみたい。でも、やっぱりショパンを優先してプログラムに入れて欲しいとも思う。
>> ブレハッチとブーニン
ブレハッチ(ポーランド)はこのアルバムで、ブーニンがショパンコンクールの予選で弾いた同じ曲を、2曲弾いている。あらためて聞き比べてみた。ちなにみにスタニスラフ・ブーニン(モスクワ生まれ)は85年のショパンコンクールの優勝者だ。スケルツオ第4番。ブレハッチはピアノでスローなところとフォルテで速いところの対比がすばらしく、品の良さを感じる。ブーニンは作品解釈はおきて破りなのかもしれないが、カリスマ性を強く感じる。ポロネーズ「英雄」。二人とも若さあふれる勢いを感じる。ブレハッチは主題の歌い方がここちよい。ブーニンは中間部の左手で刻む音符の疾走感がすばらしい。結局、2曲ともまったく違う演奏だが、二人とも魅力的な演奏だ。甲乙をつけることはとてもおそれ多くてできないという結論だ。
>> 世紀の巨匠予備軍
アシュケナージ、ポリーニ、アルゲリッチのような高度な音の魅力のタイプには属しないが、最大の特質はずば抜けた和声センス。既にノクターンや舟歌等において最高の表現を得ている。作曲者の頭の中で鳴っていた響きとでもいおうか。こういうピアニストが今までいたかどうか。この感じで今後諸レパートリーを更新されたら、そら恐ろしい気もする。ただし古典派ではないだろう。
モーツァルト:ピアノソナタ第8番&第11番&第14番&15番
>> 安心して聴けました
奇をてらった弾きかたでなく,正確で教科書のように洗練された弾きかただと感じました.
自分の個性を出すというより,原曲の良さをいかに表現するかに心を配っていらっしゃるような気がします.
>> 他でもない内田光子さんのトルコ行進曲
私のようにクラシック音楽の初心者にとっては、どのアーティストの演奏が良いか、どのCDが名作かなんてよくわかりません。でもトルコ行進曲のような有名曲を聴き比べてみると、同じ曲なのにどうしてこんなにも演奏や印象が違うものかと驚かされます。これは素人なりのクラシック音楽の楽しみ方でもありますが、この内田さんのトルコ行進曲は、私がもっとも好きなものです。颯爽としたステージ上の彼女の姿や、別の曲で弾き振りをしていたときの凛としたイメージが蘇ります。
>> お買い得です
ほぼ、誰でも聴いた事があるような曲ばかりだろうと思います。
個人的には、8番のイ短調が非常に好きです。パリに向かう途中、一緒に旅をしていた母が亡くなり、パリに着いてから作曲されたとされています。一楽章の失踪感のあるメロディーが、悲しみ、やるせなさを表現していると思います。
11番のトルコ行進曲付きは、3楽章は、誰でも聴いた事のあるメロディーでしょう。最近の研究によるとこの曲を聴くと元気が出るそうです。1楽章は、色々なメロディーで構成されているので、聴いていて飽きが来ないと思います。
15番のハ長調は、ピアノをしていれば誰しも知っているような曲で、ピアノをしていなくとも誰しも口ずさめる様な曲です。
Wednesday, February 23, 2011
ジャクリーヌ・デュ・プレ~EMI完全録音集(17枚組)
>> 何故、音が悪いのか教えて下さい
せっかくの素晴らしいチェロの音色もオケの音色も、相変わらず録音が薄っぺらくて深みや円やかさがない。ささくれ立っていて聞きづらい。聴いていて疲れてしまう。(繰返し聴けば慣れてきて…麻痺してきて?…気にならなくなるということはあるが。) 60‾70年代と多少古目の録音ではあるがこの録音年代のCDなら大抵もっと音が良い。(デュプレの録音を伝説的名演あつかいするには早過ぎる。) 不自然なノイズも時に耳につく。 今迄持っていたものが皆音質がひどかったので今回良くなっていることにも多少の期待を持って購入したが(特にリマスタリングを謳ってなくても発売日が新しいと良くなっていることがある)、相変わらずの音の悪さにガッカリ。デュプレのCDをちゃんとリマスタリングしないのはレコード会社の経営方針なのだろうか。 演奏は皆素晴らしい。時に聞こえる息遣い。チェロに成り切っている境涯の高さ。…デュプレの人間性に触れられて、良き友に会っているような心地良さも感じられる。素晴らしい。それでもこういう音質だと、その気になって聴く時はいいが、ゆったりした気分で音楽を楽しみたい時には躊躇してしまう。音色も良い音楽の条件だと思う。この演奏も良い音なのがわかる。しかしこのささくれ立った音からそれを汲取りながら聴くのは疲れる。もちろん生の音を再現することは出来ないが、少なくともいつまでもこんな心地悪い音質のままでは一生懸命演奏しているデュプレが可哀相な気がするのは私だけか。しかし、音質など気にならない方ならこれだけの内容のもの、必ずや満足されることと思う。私はCD等を購入する場合このカスタマーレビューを参考にさせて貰っている。今回このCDの音質に関するコメントが無かったので、購入を考えておられる方に多少の参考になればと思い投稿した次第。
>> このセットが出たのは、嬉しいけれど複雑
デュ・プレがEMIに残した演奏がこのボックスを買うだけで
全部手に入るということは、とても素晴らしいことです
しかも枚数を考えるとものすごく手軽な値段だと思います
(個人的には、ファンとして正直申し訳ないほどです)
でもこのボックスが手元に届いて以来すっと感じる”不満”があります
ボックスに使われているのは、デュ・プレが演奏してるときの”絵”であるし
ブックレットを見ても一枚も写真がない。
17枚のCDの納められた方には、値段を考えると納得できるけれど
(収納しやすい面もあるのでOKなんですけど)
彼女の演奏をこのボックス1つで大部分聞くことが出来るなど
ボックスセット自体には不満は、ありません
でもブックレットやボックスのジャケットに不満があったので
星をひとつ減らすことにします。
>> チェロの美しさを教えてくれる全集です。
購入したEMIのクラシック音楽のCDに挟み込まれていた広告に、夭折したチェロの天才としてジャクリーヌ・デュ・プレが紹介されていたことから、初めて彼女の存在を知りました。
最初は、チェロの名手としての印象しかなかったのですが、「風のジャクリーヌ ある真実の物語」(出版社;ショパン)を読み、その数奇な短い人生に関心を持ち、どのような演奏をしていたのかを知りたいと思い、この全集を購入しました。
自分の場合、チェロ協奏曲、ソナタの曲目には、さほど興味が無かったのですが、ジャクリーヌ・デュ・プレの弾く、自ら歌うようなチェロの音を聴いて、初めてこの楽器の持つ魅力が分かったような気がします。
ジャクリーヌ・デュ・プレの魂が封じ込められたように、音が言葉になって聴く人に語りかけるかのような、素晴らしいチェロ曲の全集だと思いました。
ショパン:ポロネーズ全曲
>> 正統に、かつ雄大に。
ショパンのポロネーズは楽曲の中でも比較的ポピュラーであり、その分ピアニストも演奏において随所に個性を発揮しています。しかし聴き手からすればピアニストの変な個性や解釈は邪魔であり、陳腐な高揚の付け方などされては興ざめであるとお思いの方も多いでしょう。
出来ればショパンの楽曲そのものを正統に演奏されているCDを手にしたいと思う方は相当数いると思います。
ルービンシュタインの演奏は、正統で、かつポロネーズの持つ雄大さを味わえる数少ないレーベルの一つです。
こう書くと中庸的な印象を与えてしまいますが、楽譜に忠実ながらも、理性的に抑制された極めてドラマチックな演奏を聴かせてくれます。
ルービンシュタインがいかにショパンの楽曲を愛していたかが伺えます。
間違いなくお薦めです。
>> ショパン「ポロネーズ」の決定盤
男性的で極めてスケールの大きな見事な演奏です。私はルービンシュタインのショパン全集の中では、このポロネーズがピカイチだと思っています。彼の祖国ポーランドのポロネーズは、彼の最も得意とするレパートリーで、長年弾き込んできた年輪といったものが感じられ、どの作品も彼の掌中に完全に収まっていて見事な完成度であるばかりでなく、気力も充実しています。彼の太い指による強靭な打鍵と自信に満ちた堂々としたリズム、構成の確かさで、ショパンの祖国に対する「悲痛な叫び声」を共感を持って表現していて、とても感動させられます。
>> 演奏は良い
ポーランドが生んだショパンを同じ祖国のルービンシュタインが1950年12月と1951年5月に演奏した。その録音を高度なデジタル処理でノイズレス化してCDにしたもの。
ノイズは少ないがピアノが本来もっている豊かな響きが少ない印象を受けた。ルービンシュタインが快活な若々しい演奏をしていること、デジタル処理で多くの響きが消えていることから、とても硬い演奏に聞こえてしまう。
録音状態は決して良くないがルービンシュタインが好きなら聴く価値はあると思う。
Tuesday, February 22, 2011
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
>> リヒテルの衝撃、カラヤンの存在感
1962年9月ウィーンでの録音。リヒテルの西側デビューが1960年で、「幻の巨匠」の噂は西欧を走ったが、2年後、その評価を決定づけたのが本盤。カラヤンのバックで、いわばキラー・コンテンツのチャイコフスキーの1番を引っさげての登場だったので話題性は十分。付随的に、カラヤンは当時、ウイーン・フィルとの関係が冷えており、(実はかつてから相性のよい)ウイーン響を使っての演奏。これも「意外性」があって一層注目度を上げた。
個人的な思い出だが、中・高校の昼休みに毎日、このレコードがかかる。幾度も耳にした演奏だが、いま聴き直すとライヴ的なぶつかり感、「即興性の妙」よりも、リヒテルの強烈な個性と巨大な構築力を、周到に考えぬきカラヤンが追走している姿が思い浮かぶ。カラヤンはEMI時代から、協奏曲でもギーゼキングなどとの共演で抜群の巧さをみせるが、特に本盤での阿吽の呼吸は、ピアニストと共同して音楽の最高の地点に登攀していくような臨場感がある。けっして出すぎず、しかし背後の存在感は巨大といった感じ。だからこそ、リヒテルという稀代の才能の「衝撃」に聴衆の照準はぴたりと合う。これぞ協奏曲演奏の模範とでも言えようか。
>> 全盛期の巨匠同士ががっぷり四つに組んだ記録
この演奏を聴いたとき私は驚愕した。この曲でこれほど力強く、精緻な演奏が他にあっただろうか。
カラヤンとリヒテルは知る人ぞ知る二大巨匠であり、20世紀の最高の演奏家と指揮者の一人に讃えられる者たちである。しかし、二人の性格は全く正反対と言ってよく、リヒテルは人間嫌いの内向的で内に倫理的情熱を秘めた人格を持ち、他方、カラヤンは外部の人間を常に意識し、外面的美をひたすら追い求めた人生を歩んだと概して言ってよいだろう。演奏や録音に対する態度などにもありありと表れている。その二人が全盛期に組んだ録音がこのチャイコフスキーのピアノ協奏曲である。
この録音を聴く前は巨大で奔放で華美な演奏と高をくくっていたのだが、ところがどっこい。とてつもなく巨大で、なおかつ引き締まった精緻な演奏なのである。リヒテルは全盛期の鮮やかな技巧に裏打ちされた覇気のあるピアノで、フォルテやダイナミズムの充実は言うまでもないが、殊に弱音のパッセージや緩徐部分の美しさは息を呑むほどである。リヒテルは弱音が美しいと度々言われてきたが、まさにこの演奏では彼の魅力が見事に開陳している。そして、カラヤンも全盛期の力強く、精緻な指揮でリヒテルと対等に渡り合っている。後年のレガートカンタービレも所々で聞かれるが、曲想を歪めたりはしていない。管弦楽がベルリンフィルではなく、ウィーン交響楽団である事もその一因かもしれない。例えば、第一楽章冒頭の和音も大変鋭いがあっさりしているし、コーダでの盛り上がりもピアノと共に大変冷静である。第二楽章も素朴な牧歌的雰囲気を台無しにしたりせず、ピアノと共に温かなひと時を作り出している。終楽章もはめを外す事無く、充実した音楽を創造している。コーダの部分も幾分遅めにして、じっくりとたたみかける緊張感は有無を言わさず納得するだろう。
この曲はともするとピアニストの技巧のひけらかしや常軌を逸した爆音に終始する演奏になりがちであるが、リヒテルとカラヤンが堂々と組んだこの録音では互いに個性を認め合って真摯に音楽を作り出そうという気合いが伝わってくる。かくも対照的な人間同士がこれほど完成度の高い芸術を結晶化したという例は滅多にない事であろう。これはこの時点で既にリヒテルもカラヤンも完成された芸術家であった事を示すに足りる記録であるし、全盛期の彼らだからこそ成し得たに他ならない。
Symphonies
>> 楽しいだけがモーツアルトではない
昨年5月にプラハを訪れ、その地の演奏家達のすごい巧さに舌を巻いてきました。モーツアルトの交響曲については従来聴いてきたワルター、クーベリック、ベーム、バーンスタインなど、ゆったり系の演奏に飽き足らず、レヴァインのウイーンフィルをやたら走らせるだけの演奏も不愉快で、模索中のところ、はたとプラハを思い起こし、このCDを聴きました。まさに天啓でした。早めのテンポで厳しく進めつつも時には哀しみの表情を湛え、一貫して「悲愴感」に裏打ちされたモーツアルト、これこそ真のモーツアルトの姿。モーツアルト演奏の一角に高く聳え立つ演奏ではないでしょうか。
>> 安定した表現で、現代弦楽器の美観を押し出した名全集
モーツァルトの作品群の中で特に重要なジャンルの一つが「交響曲」であることは言うまでもない。一方、現在ではこれらの交響曲に41番までの番号が振られているが、その後の研究により、他者の作品とされ欠番となったもの、逆に改めて「交響曲」に再配分された作品などがあり(これらに42以降の番号を振ることがある)、明確にその数が決まっているわけではないが、おおよそ50曲とされている。このマッケラスの全集は、47曲を収録している。2番、3番、37番は収録から外されている。録音は1986年。
初期作品で大事なものとしては、第25番(K.183)ト短調と第29番(K.201)イ長調であり、前者は「シュトルム・ウント・ドランク」時代を代表する象徴的作品である。それら以外の作品もモーツァルトの生涯とリンクさせると、興味が深くなるだろう。第1番(K.16)や番号なしの(K.19)は最初期の9歳のころの作品で神童ぶりが伝わる。本全集で1枚目のディスクに収録されているのはすべて12歳までにモーツァルトが書いたものだ。(この時期モーツァルトはすでに戴冠ミサを作曲している)。イタリア旅行を経た刺激から、第10番(K.74)、第11番(K.84)といった作品が生まれる。その後イタリア旅行を重ね、新しい大司教の着任のための音楽などを書くのに前後して第14番〜第21番の交響曲群が続々と生み出されたのが、1772年で16歳のころ。内容の充実が言われるのは、1773年(17歳)のときの作品群からで、前述した第25番や第29番もここに含まれる。その後の充実と神がかり的な後期の作品群については、あらためて言及する必要がないだろう。
マッケラスの演奏は現代楽器ならではの弦楽器の豊かな響きを存分に歌わせている。両翼配置のヴァイオリンは強く響く傾向があるが、それはそれで面白い。かつての全集ではベーム指揮ベルリンフィルに近いスタイルだろう。テンポはやや速めなものが多い。管楽器の開放的な音色は、例えば第35番「ハフナー」などを聴いていただけるとよくわかるだろう。第38番「プラハ」などは単独でとっても聴き応え存分の名演で、均質な全集という以上の付加価値を持つ。他の特徴として、チェンバロを加えていることと、リピートを(おそらく)全部やっている点がある。後者については私個人的には特に緩徐楽章などは無い方が好きだが、問題というほどではない。早めのテンポであまり気にならない。
録音は少し軟焦点的で解像度は低めであるが、こちらも気になるレベルというわけでなく、十分平均的なものだと思う。曲集の充実、現代弦楽器の豊穣な響きを肯定的に水準高く保たれた全集として、素晴らしいものだと思う。
>> 超お買い得! 買って損のないすばらしい演奏です。
LP時代にドイツグラモフォン盤のベーム・ベルリンフィルの同全集が当時25,000円もしましたから、まづはその価格3,815円には驚きを感じます。
次いで、オワゾリール盤ホグウッド・エンシェントの全集をLPで購入、その後CD時代となり、同盤のCDを購入していますので、今回で都合4つ目の
モーツァルト交響曲全集が手元に揃ったことになります。現物が届いて早速聴いて見ましたが、録音も素晴らしいし、プラハ室内楽団のレベルの
高さには驚かされました。本当に素晴らしいオーケストラです。いままでホグウッド盤を聴くことが多かったのですが、たぶんこれからは今回の
テラーク盤の方を多く聴くようになりそうです。マッケラスさんについては今からもう30年以上も前にオケはロンドン響だったと思いますがモー
ツァルトの後期交響曲のLPが出ていたように記憶しております。モーツァルトものは必ずチェックはいれてはいたもののコレクションしていない
ところを見るとなんと見る目がなかったことかと残念に思ったくらいです。ホグウッドさんの古楽器にこだわった18世紀の響きの再現という試み
にも大いに感動しましたが、本全集もこれまでのスタンダード(19世紀から20世紀初めのスタイル)と比べるとかなり違って聴こえてきますがこれ
こそこの全集の醍醐味のひとつであると思います。まだ届いて間もないので10枚全てを聴いたわけではありませんが、中でも39番の爽快さ、36番
リンツの堂々とした中にある気品の高さの表現のすばらしさ、そして何と言っても優雅でチャーミングなその演奏には惚れ惚れさせられています。
お蔭様でここしばらくはモーツァルト三昧が続きそうです。これは絶対買って損はないですね。
Monday, February 21, 2011
アヴェ・マリア33
>> 圧倒される
3枚組CDですが、1枚目2枚目3枚目と、時代的に古い→新しいという順番で、多くのアヴェ・マリアが収録されています。
何しろ、1枚目の最初の曲はグレゴリオ聖歌、3枚目はストラヴィンスキーまでという具合です。
演奏者は多彩ですが、演奏はどれもハイレベルです。
シューベルトのアヴェ・マリアや聖歌四篇(ヴェルディ)のアヴェ・マリアといった、耳に馴染んだ曲もあるものの、
私にとって、知らない曲の方が多く、この事に最も価値を見いだします。
特に2枚目の聴き応えは抜群です。
ブラームス、ブルックナー、リストなどもアヴェ・マリアを作曲していますが、出来は流石というしか無いです。
リストなどは、ピアノ曲以外に、声楽曲もかなり作曲していて、その一端だけでも聴けるのは嬉しいです。
有名作曲家は、たいていアヴェ・マリアも作曲していますが、何故か聴く機会が少ないですね。
また、これだけ多くのアヴェ・マリアが集められている事に、圧倒されてしまいます。
オムニバスのこの企画に対して脱帽です。
>> アヴェ・マリア
ジャケットのマリア様の絵が気に入り思わず買ってしまいました。マリア様の穏やかなやさしい表情に魅せられました。勿論、33曲全てがアヴェ・マリアは癒されます。
植松伸夫作品集~ファイナルファンタジー/ロストオデッセイ/ブルードラゴン~ベンヤミン・ヌス
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Sunday, February 20, 2011
惑星
>> 火星と木星以外
「惑星」を手っ取り早く楽しみたい方は、カラヤン/ベルリン交響楽団の定番のCDを買い求めるべきでしょう。よく知られた「木星」や「火星」の圧倒的な感動は、このトミタ・シンセサイザー版では、ちょっと過剰な「未来的」演出によって少し失われています。トミタ版の「月の光」や「展覧会の絵」で聴かれた、シンセサイザー音楽とは思えないような自在にテンポを操る指揮者としての冨田勲の魅力がなぜか消えてしまっているのです。
しかし、それ以外の曲目ではそれらしい魅力が存分に発揮されています。カラヤン版で「火星」と「木星」ぐらいしかちゃんと聴いたことがない人にとって、それ以外の曲の楽しさを感じるのに役立つのではないでしょうか。意外なことに。もちろん、冨田勲のシンセサイザーサウンドの変遷を追って行きたい方にとっては必聴です。
>> 音の役割
シンセサイザーといっても今風の音楽とは使い方も大きく異なり
若いリスナーがとりあえず巨匠の代表作を聴くかと手にとっても
寸劇風の構成など、面食らうことも多いかと思います。
ただ、膨大な労力を要したであろう一つ一つの音は
目指す世界観に対してあまりにも真っ直ぐで、奇をてらうこともなく
壮大さ、美しさを表現する上で素晴らしく機能していると思います。
あらゆる音が出され、こういう音がカッコ良いだのオシャレだのと言われ尽くした現在においては、
気が遠くなるようなオーバーダビングを繰り返す手法よりも
当時の冨田先生のような姿勢こそが困難になっている現状でしょう。
再生する度に胸が締め付けられるような思いです。
>> 今聴いても古さを感じさせない内容
中学生の時に聴いてかなりの衝撃を受けたアルバムです。
通常のオーケストラ編成による惑星もいいですが、このシンセサイザーアレンジも相当なレベルの高さです。
今の耳で聴き直してみても全く古さを感じさせない内容は、さすが世界のTOMITAといったところでしょうか。
天空の遙か彼方の宇宙に畏怖やロマンを感じられる人には絶対にお勧め。
自分はこのアルバムを聴いて泣くことができる人間です。
ワーグナー:名演集
>> 感動
もはや他のレビュアーの方がこの名盤の良さの全てを語ってくれているので私の感想は参考にならないかもしれませんが、あえて言うと、音質がとても良いです。
これが50年代の録音とは記載が無ければ到底分かりませんでした。デッカに感謝です。
>> 最初のワーグナーならこれを
名演集を1枚えらべといわれたらやはりこれを薦める。
今でも時たま聞くが部分的でもやはりどっしり身をゆだねられる。
但し、心身疲れているときには避けたほうがいいかも・・・
>> 記念碑としての1枚
ジョン・カルショーが当初「指環」の全曲録音をクナッパーツブッシュに依頼しようとしていたことはよく知られている。このディスクはそうした経緯の副産物であるわけだが、副産物と言うにはあまりにも冠絶した演奏が並んでおり、まさに記念碑といえる。
わたし個人としては「ヴォータンの告別」をきくことが多い。ジョージ・ロンドンという歌い手は評論家筋にはさして受けないようだが、ここでの歌唱はまことに素晴らしい。地響きをたてるようなVPOの大音響を突き抜けて彼の押しのある低音が飛んでくるさまはまさに圧巻だ。
ほかにもクンドリを歌うフラグスタート、イゾルデを歌うニルソンといった「声の饗宴」がたのしめる上に、素のオケの曲も収録されている。
Saturday, February 19, 2011
ブラームス:4つのバラード、2つのラプソディ、間奏曲集
>> 冷徹な抒情
グールドといえばバッハのゴルトベルクがあまりにも高名ですが、地味な作品ながらこのブラームスは「グールドらしさ」がより色濃く出ています。
後年、解釈は独自であっても超絶的ともいえる完成度を備える前の、28歳の時の録音です。
これは驚くべきことかもしれません。この音楽の持つ静けさはとても28歳の青年のものとは思えないからです。
「諦念」、「晦渋」というイメージが先行するブラームスの音楽の、どこにこれだけの抒情があったのだろうかと思わせる演奏です。例えて言えば、「群衆の中の孤独」に近いものを感じます。グールドの生き方と通じるものがあるのでしょう。
音楽の背景に、透明で清澄な空気が流れているのに冷たくはありません。周囲の理解を必要としない抒情にあふれています。
バラードよりも間奏曲が佳作です。
>> グールド若き日と最晩年の、ブラームスの曲の名演
本作には82年・グールド最晩年の演奏(4つのバラードと2つのラプソディ)と60年・若き日のグールドの演奏(間奏曲集)の両方が収められている。どちらもブラームスのロマンティックで抒情的な面を浮かび上がらせており、素晴らしい作品だと思う。ゲルマンの深い森を散策するイメージが浮かぶ。
ただし、間奏曲集は60年録音だけで構成した超傑作があるから、本作収録の5曲だけで満足してしまってはもったいない。ぜひ間奏曲集全曲を聴いて、グールドによるブラームスの世界の奥行きの深さを味わいつくすことを薦める。私のように先に間奏曲集にしびれた者には、前半の4つのバラードと2つのラプソディが本作の目玉だが、それでも十分に満足できる。
>> 悪くはないけど それ程のものではない
みなさんが褒めちぎる程のものではなかった。薄味なのと叙情が空回りしてるみたい。まだ若かったのか資質か、聞かせ方は上手いがちょっと人工的な匂いも気になります。
シベリウス:作品集
>> 北欧の大自然が目に浮かぶ―シベリウス名曲・名演奏集―
数あるシベリウスのCDの中から迷ったすえ、このアルバムを購入しましたが買って正解でした♪
安価な上、内容も充実しており良い買い物をしたと満足してます。
2枚組で『交響詩《フィンランディア》』『交響曲第2番』『ヴァイオリン協奏曲二短調』などシベリウスの名曲の数々が収録されています。
指揮はカラヤンとオッコ・カム。演奏はベルリン・フィル。(『カレリア組曲』のみヘルシンキ放送交響楽団)
オッコ・カムさんはシベリウスと同じフィンランド生まれ。元はヴァイオリン奏者で、指揮は独学で勉強。
カラヤン指揮者コンクールで見事優勝し指揮者に転向したという経歴の持ち主で、シベリウスにはとても定評のある指揮者さんです。
このCDに収録されているカムとベルリン・フィルの『交響曲第2番』は素晴らしいです。名演奏と言っても良いと思います。(1970年録音)
カラヤンの『フィンランディア』『ヴァイオリン協奏曲二短調』も秀逸です。(1965年録音)
1960〜70年代といえばカラヤンが一番脂が乗ってた時期ではないでしょうか。その多様でスケールの大きい演奏に魅了されます。
私は昔から『フィンランディア』が大好きで、この曲が持つ魅力にハマってます。
前半ドロドロと暗く悲しいメロディが延々続いた後、一転パァーっと明るくダイナミックな曲調に変わる。このアンチテーゼが大好きです。
絶望から希望へ―。この曲が当時ロシアの支配に苦しんでいたフィンランド人に勇気を与えたというのも頷けます。
いずれカムの『フィンランディア』や合唱曲『フィンランディア賛歌』も是非聴いてみたいです。
>> 入門者には是非お勧め!
シベリウスの入門者、シベリウスを聴きたいがまず何を聴いていいかわからない方、
まず、これを買って聴いてください!きっとシベリウスの世界を堪能できるでしょう。
選曲も、カレリア組曲、フィンランディアといった親しみやすいものから、管弦楽
曲の名曲、日本で特に人気の高い交響曲第2番、ヴァイオリン協奏曲、など、入門には
ぴったりの選曲です。その上、演奏者も超一流。演奏も超一流で、この価格。
大変なお買い得です。
おりしも2007年はシベリウスの没後50年。シベリウスメモリアルイヤーです。
さあ、あなたも今年のクラシックトレンドに乗り遅れないようにシベリウスを聴きましょう!
>> 新旧のシベリウスの名演、しかも格安
オッコ・カムのシベリウスの2番の演奏は、彼がカラヤン指揮者コンクールで優勝した時の記念録音で、
私は当時中学生で、この演奏で初めてこの曲を知り、非常に感動を覚えたものであった。今聞くとその時の感動を思い出す。
演奏は非常にドライブ感の強いバスオスティナートが生き生きとした高揚をもたらす最終楽章など今でも素晴らしいと思う。
カレリア組曲もとてもいい演奏、2楽章など非常によい。全体的に彼の演奏は低音部が雄弁でちょっと一味違う味わいを残す。
カラヤンの演奏は私などが今更言うまでもない名演。実は私はカラヤンの残した数々の交響曲の名演奏の中で、
このアナログ録音時代にグラモフォンに残した一連のシベリウスの演奏をもっとも高く買う。
カラヤンの演奏はどれも第一級だと思うのだが、どこか作りめいた印象をいつも残すところがある。
一連のシベリウス(これ以外に4、6、7番の交響曲)には、透明度の高いベルリンフィルの演奏とともに
純粋に音楽に奉仕しているといった雰囲気がある。バイオリン協奏曲の演奏も同様だが、ここではクリスチャン・フェラス
の演奏にも触れたい。フェラスは再評価されても良い。決してカラヤンに“つぶされて”などいないと思う。
Friday, February 18, 2011
ベスト・オブ・サティ
>> ココロが落ち着き、なんとなくうれしく
このCDは「ジムノベティ」「グノシエンヌ」といった、サティを知っている方なら誰でもしっているピアノ曲で構成されています。
演奏はいい部類に入るでしょう。サティらしく、静かで、ユーモアに溢れています。
このお値段でこの内容ならOKでしょう。今までサティを聴いたことのない方も、だまされたと思って購入して聴いてみてください。素敵でふわふわしていて、どんなすさんだハートもいやされることでしょう。
モーツァルト:2台と四手のためのピアノ作品集
>> オススメしない
のだめカンタービレでとつぜん注目された感のある2台ピアノのソナタ。
しかし漫画やドラマ、映画での感動(?)を期待すると完全に肩すかしを食らうことになる。
とくにかく音がうるさくて聴いていられない。
アルゲリッチのピアノはどれを聴いてもうるさく感じる。
これを力強いとかスピード感があるとか、どう感じるかは聴き手次第だろうけど、私には合わないみたい。
>> 噂通り
K448はヒーリング効果があるとの事で早速購入。
聞いていると本当にリラックスできて眠くなります。(良い意味で)
音的に言うといまいちだなぁ....
コンサートホールの人の咳払いが入ってて耳障り。
アルゲリッチの力強い演奏が好きで細かい事を言わない人ならおすすめ。
>> アルゲリッチらしいなぁ、と思う
1993年12月、ベルリン、テルテック・スタジオにて録音。アルゲリッチの正規盤の録音で『普通の』モーツアルトのピアノ・ソナタの録音はない。それでいてこういった連弾のモーツアルトのソナタをレコーディングしてくるところが、アルゲリッチらしいなぁ、と思う。
つまり、アルゲリッチには常にアルゲリッチ独特の価値観があって、自分自身のピアニズムの琴線に触れたものしか取り上げないということだと思う。情熱的かつ超技巧的な彼女のピアノは、もろく単純な普通のモーツアルトのピアノ・ソナタは吹き飛んでしまう(まあ、実際に弾いたらそつなくこなしてしまうとも思うが・・・)のが、こういった連弾のソナタを弾くとスパイスの一種のように溶け込んでしまうのを感じる。
このあたりでアルゲリッチはブラームスやラフマニノフのピアノ連弾ものを続けて取り上げるのだがこの辺が実に面白いと思う。人が取り上げない作品を取り上げてすばらしい演奏を中から取り出す。まるでアーティストが普段使っているような日用品から信じられないような芸術作品を創り上げてしまうのに似ている。それができるということが一流とも言えるのだろう。
Thursday, February 17, 2011
感動のショパン~ヴァン・クライバーン・コンクール・ライヴ
>> のだめファンにもオススメです
のだめカンタービレ最終楽章でも登場するショパンのピアノ協奏曲。なんともドラマチックなこの曲は第三楽章まで通して聞くと多分40分ぐらいです。 が、全然飽きずに聞けます。とくに第二楽章は聞いていると川面に光が反射するような映像がイメージされ、なんとも幸せな気持ちになります。楽曲の素晴らしさ×辻井伸行の素晴らしさで☆5つ。ほぼ毎日外回りの車の中で聞いていますが、このCDが聞きたいがために遠出することもしばしばです。感謝感謝☆
>> 絶品のショパンコンチェルト
私が辻井君のショパン協奏曲第1番を全曲初めて聞いたのは、ヴァン・クライバーンのウェブサイトでした。コンクールのドキュメンタリーでも、審査員の方が「甘美で優しく、心揺さぶる誠実さで弾いている。涙を抑える事が出来ず、部屋の外に出た。」と絶賛されていましたが、私も涙が止まらず最後まで感動しどうしでした。この曲は、ショパンが故郷ポーランドを発つ時に、自分で演奏したと伝えられていますが、彼の演奏を聴いていると、ショパンの切ない思いや故郷への心残りが伝わってくるように感じられます。フォートワース管弦楽団も辻井君の演奏に呼応して、一体となって盛り上がって行く演奏は、コンクールというよりコンサートのようですばらしいと思います。また曲の終わりに聴衆の拍手と歓声が入っているので、コンクール会場にいるような臨場感もあり、自分も観客の一人になったような気分も味わえます。
>> 天上的な美しさの子守歌
今回はじめて辻井の子守歌を聴いて、感動と驚きでふるえた。揺りかごを思わせる左手のシンプルなリズムの上に繰り返しテーマが変奏され、天空に積み上げられていく透明な城というイメージだ。子供の天使が積み上げるガラスの積み木、その上には波打つ透明なレース、さらにこぼれ落ちるクリスタル、ダイヤのティアラと次から次へと天上的な世界が繰り広げられていき、青空と透明なきらめきだけの別世界に連れて行ってくれる。これはショパンが素晴らしいのか辻井が凄いのか・・・しかも緊張の極限であろうコンクール・ライヴである。感受性の豊かさ、理解力、表現力の高さ、テクニックの完璧さで絶賛する。
マーラー:交響曲第1番<巨人>(花の章付き)
>> 無垢で無邪気な子供のようなかわいらしさと楽しさ、天使のようなやさしさに溢れています。
純真な子供が遊び、唄い、やさしく話しかけ、無邪気に・・・そして元気よく、遊びまわるような・・・・・爽やかで美しく、楽しさと快活さに溢れた演奏です。
どこまでもメロディーはやさしく、豊かで美しく、そしてさわやかで、元気で快活な子供の無邪気な笑いすら、聞こえそうです。
演奏にはどこにもに押付けがましさや猛々しさがなく、天使のようなさわやかさと無邪気で楽しい子供のような元気と愛らしさに溢れており、そこには淡々とした「音楽美」が存在します。
ボストン交響楽団の弦楽器と管楽器は、童話やメルヘンを奏でるようなデリカシーと表現で小沢の指揮に応えています。
この演奏を一言で言うとそれは「美」です。小沢さんの類稀なる美感覚を楽しむ事ができます。
無垢な子供の夢を奏でるような「花の章」はだれでも楽しむ事のできる別世界のメルヘン・ロマンのようです。
とにかく、あらゆる章のあらゆる部分で充分に熟れたぎたての新鮮果実を味わうような楽しみが溢れています。推薦します。
>> サイトウ・キネン・オーケストラ版と比較視聴してほしい!
小澤征爾がボストン交響楽団常任指揮者に就任してから3年ほど経ったときに行なった録音。原典版で<花の章>がついている貴重な1枚。まだ40代の録音でエネルギッシュな演奏に注目!価格を低く抑えて再発売されたのもうれしいですね。
Wednesday, February 16, 2011
シューマン:子供の情景/クライスレリアーナ 他
>> 聴きやすいシューマン
シューマンの曲は難解なものが多いですが、ホロヴィッツの解釈、演奏が素晴らしいせいか、とても聴きやすく感じました。技術ではない、訴えかけてくる何かがこのCDにはあります。
>> 『子供の情景』はやはりホロヴィッツ
ホロヴィッツ往年の名盤中の名盤。
『クライスレリアーナ』は作品からしてデモーニッシュを売りとするホロヴィッツがベストかと思いきや、もっとよい演奏がほかにありそう(録音も含めてだが)。
しかし、『子供の情景』だけは、やはりホロヴィッツに止めを刺す!!
冒頭「知らないお国」からして、その慎ましくも可憐な調べに惹き込まれる。ただ単に繊細に演奏しているのではないのである。ここからすでに他の演奏を圧倒している。
「トロイメライ」もよいが、「ろばたにて」「むきになって」「詩人のお話」といった作品を慈しむように弾いているのが特に印象深い。「むきになって」を全然ムキになって弾かないのが素晴らしいのだ。
ホロヴィッツの本質はこういうところにあるのか?
>> 最高の完成度
あくまでも個人的な好みですが、ホロヴィッツが20世紀の最高峰のピアニストの一人としては認めてはいるものの、実はあまり好きとはいえないところがあります。
ところが、ことシューマンのこのCDに収録されているものに関しては、他のピアニストの演奏も多数持っているにもかかわらず、ホロヴィッツの演奏以外なかなか引っ張り出して聴こうという気になれません。私にとっては決定盤と言えるCDです。
『トッカータ』と『クライスレリアーナ』ではホロヴィッツの明快なタッチが冴え渡り、音の粒は見事なまでにそろい、技巧を要するこの曲がすばらしく見通しがよく聞こえます。混濁した部分をまるで感じさせないシューマンは実に耳に心地よく響き、そして雄弁な音楽に仕上がっています。
しかし、白眉なのは『子どもの情景』でしょう。
出だしの弱音は、あの気難しいことで有名なホロヴィッツとは思えぬほどやさしさと慈愛に満ちていて、シューマンの描いた情景の世界へといざなってくれます。そして、かの有名なる『トロイメライ』は、涙が零れ落ちそうなくらい、静かでやさしく、暖かいのです。一切けれん味なく、これほどまでに丁寧でやさしい語り口の演奏は他になかなか聴けません。
不必要な演出は一切なしに、純粋にピアノの音だけで表現された『子どもの情景』は、聞く人にそれぞれの子どもの頃の思い出を思い出させてくれるように思います。
この演奏とは別の演奏ですが、ホロヴィッツのライブの映像で『トロイメライ』を聞きながら老人が目に涙を浮かべるシーンがありますが、個人的にはあの時の演奏よりもこちらの演奏のほうが完成度ははるかに高いと思います。
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 他
>> 上機嫌なブラームス
若き天才ヒラリー・ハーンは、ブラームスの第3楽章を心軽やかにスキップでもしそうな快活な上機嫌さで一気に弾き切っています。コンチェルト全体のバランスを考えれば、この軽やかさこそ、ここで作曲家が求めたものだったのだという説得力があると思いました。従来の主流だった「白熱的」な演奏は、解釈というよりも、ここに仕掛けられた残酷なまでの重音のハードルに対する演奏者の技術的な余裕の無さ、そのための必死さだったのではないか、という気さえして来てしまいます。それほど、ここでのハーンの弾きぶりは卓越していると感じます。楽曲に対するイメージを一変させる力を秘めた見事な演奏だと思います。
>> ヒラリー・ハーンのブラームス
ムターの力強い演奏とは違って、美しい音色を奏でるブラームスのヴァイオリン協奏曲。デビュー盤のシャコンヌで清んだような音色に聴き入ってしまいましたが、これも同じような感動モノです。
>> 瑞々しい演奏
ストラビンスキーの協奏曲が聴きたくて購入しました。
ヒラリーは、ブラームスの作品にも言えることですが、演奏技能が高い低いを超えて、心の琴線に触れる演奏家ですね。
名演だと思います。
Tuesday, February 15, 2011
Hooked on Classics
>> Hooked on Classics
かなり前からこのCDを探していて、ここで見つけることが出来ました。クラシックのメドレーですが、一度は聞いたことのある曲が多いと思います。テンポがよく、聴いていて楽しくなってくるCDだと思います。
>> クラシック初心者もクラシック通も満足できる名盤です
このレコードは1982年に発売され、私も買いました。(当時はLPでしたが)
残念ながらこのCDはアメリカ盤なので、日本語解説書はありません。LP盤の解説書には、色々興味深いコメントが記してあったのですが…。例えば、ラヴァーズ・コンチェルトの原曲は、バッハの「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」である等々です。
冒頭、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番が始まったかと思いきや、リムスキー・コルサコフの熊蜂の飛行、モーツァルトの交響曲第40番‥‥と、次々と曲があふれてきます。
4ビートのリズムに乗って、クラシックの名曲の数々が見事につなぎ合わされています。
気に入った曲が見つかれば、原曲を聴いてみるのも良いでしょう。私は、フックトオンクラシックから、ボロディンの「ダッタン人の踊り」という曲を知りました。クラシック・ファンの方も、よく知らないという方にも、ゼッタイおすすめの1枚です。
Piano Concertos 1 & 2
>> とにかく遅い!
とにかく、テンポが遅い。(そのために、CDが2枚組になっている)
ちょっと、考えすぎなのではなかろうか。これがツィマーマンの求めていたショパンピアノ協奏曲なのかもしれないが、普通に演奏してくれた方がいいと思うのは私だけだろうか?
でも、ジュリーニ盤は超おすすめ!!
>> 祖国のピアニスト パリへ出る前の 青雲の志を熱烈に再現
ショパンの協奏曲はこの2曲であるが、このような大曲はポーランド時代にのみ書かれ、パリに出て以後は、"ピアノの詩人"らしい小品に専念する事になる。パリ以後も彼が引き続き挑戦し、あるいはパリの聴衆が求めていたとしたら、どんなに立派なロマン協奏曲が、引き続き生まれた事だろう!
スタイルは古典的で、ベートーベンが4番、5番協奏曲で始めたピアノによる導入もなく、オーケストラで開始し、途中から技巧の限りのピアノが入ってくる。ピアノ、指揮、オーケストラの協演そのものがある意味 室内楽的(小澤征爾氏)ともいえ、指揮者の登竜門であると同時に、むろんソロの技巧の見せ所でもある。ショパンのこの2曲は、よりピアノの技巧に満ちているし演奏もソロが引っ張る形も多かったようである。
ショパン弾きの ルービンシュタイン(p)盤や、マルタ アルゲリッチ(p) アバド ロンドン響(1)、ロストロポービッチ ワシントン ナショナル響(2)も感動的で定評あり、前者は LP から、後者は特に2番の2楽章の、オーケストラとピアノの迫真の緊張感に心打たれるものがあり、愛聴してきた。
好きなコンチェルトでもあるが、3枚目まで大枚はたいた理由は、ひとえに音楽評論家 宇野功芳氏の批評、推薦を読んだからである。
これは、祖国ポーランドのひげ面のピアニストと、その音楽性、熱意に、心打たれた若手名手が呼応して新編成されたポーランド祝祭響の、彼らのデビューアルバムの一つであり、ショパンのピアニズム、彼の恩師や祖国愛にあふれた熱烈な青春賛歌である。
冒頭の物々しいオケの出だし! 一聴してただならぬものを感じさせる。ゆっくりしたテンポから音程のずり上げ、ずり下げ(ポルタメント)、テンポの揺れ動かし。これは一体意図的な指揮の仕業か、それともメンバーの即興性か? ともあれスタジオ録音でこれほどの仕上がりを見せているのは、室内楽的、即興的とはいえ 熱心な個別練習、リハーサルのたまものであろう。
Virtuosity (名手性)のものとはいえ、ソロ ピアノの導入は(長いポーズの後)開始される。緊張感、オーケストラの自発性(むろんピアノが入れば、指揮はできまい)。ロマン協奏曲を、かくまでロマン的に演奏でき得た例を、筆者は知らない。
2番2楽章の緊張感や、切迫・迫真の協演もアルゲリッチ盤を上回る。
祖国愛と、祖国の音楽への自負、ショパンの星雲の志や恩師への尊敬、そして実らなかった恋愛。これらを見事に、熱烈に再現したロマン的名演!
アマチュアリズムに溢れた当盤を紹介、推薦下さった宇野功芳氏に感謝申し上げます。
>> 協奏曲の真価を問う
ショパンコンクールの入賞者は、たいていが協奏曲を録音している。理由としては、それがコンクール本選の課題曲だということも挙げられるが、それ以上に、この2曲が非常な難曲だからだということが挙げられるだろう。つまり、ピアニストにとってはある種の試金石になっているのだ。
そんなショパンの協奏曲には、当然名演と呼ばれるものも多い。たとえば、アルゲリッチ・ポリーニなど歴代のショパンコンクールの優勝者や、アックス・ルービンシュタインなど、往年の大家にも名演がある。
しかし、どれを聞いても感じられることだが、やはりオーケストラの部分が物足りない。それどころか、ピアニストが繊細な弾き方をしていても、オーケストラだけがドイツ軍よろしく行進するような伴奏をつけているようなものもある。
ところが、このCDにはそんな物足りなさや不自然さがまったく感じられない。オーケストラは“伴奏”ではなく“旋律”を奏で、ピアノとオーケストラの音が互いを主張しつつも完全に融合している。もちろん、弾き振りにありがちなタイミングの大きなずれもない。類稀な名演ということができるだろう。
もちろん、人によってはこの演奏を甘ったるく感じて、他の演奏家のほうがいいという人もいるかもしれない。しかし、ピアノだけが目立っているのでは、それこそ協奏曲ではなく、“競奏曲”になってしまう。
真の“協奏曲”を追及した演奏、一聴してみる価値はあると思う。
Monday, February 14, 2011
決定盤 日本の歌ベスト100
>> 大人向け 戦後を生き抜いたお父さんも癒される
実はTUTAYAさんのホームページで視聴させてもらってから購入しました。
視聴していると団塊世代の父が、「懐かしい〜」と喜ぶので購入しました。
父の話では、大正時代の歌も入ってるらしく、昭和50年代生まれの私は聞いたことないけど懐かしい
気持ちになりました。(私は最近のPOPSにあまりついていけなくなってきているので逆に新鮮でよかったです)
歌い方は確かにクラッシク風というかオペラ風というか、ちょっと固い感じが多いので、個人的には○○少年少女合唱団が歌ってるのだったら、もっと爽やかで良かったと思います。(これが理由で購入をためらってたので)
今度、大正生まれのおばあちゃんにも聴かせてあげたいな。
>> 決定盤 日本の歌ベスト100
思っていたより良い歌が入っていて満足しています。ただ曲目が100曲と多いためか買う前にはどんな歌が入っているのかが分からなかったのが改善点として要望したいところです。曲目に対する情報を多くした方がより多く売れると思います。
>> 完成された歌唱法です(本物です)
2ヶ月の赤ちゃんがいます。いわゆる子供向け童謡集では子供が落ち着かず、このCDを購入しました。ドイツ歌曲にも通じる完成された歌唱で、子供も安心してすやすやです。本当に購入してよかったです。もちろん大人も満足です。
ワルキューレの騎行~ワーグナー:管弦楽名曲集
>> ワーグナー入門、クラシック入門として最高だと思います。
クラシックは難しいと思われていますが、ポップスと
同じでただ聞くだけならどちらも同じくらい簡単だと
思います。 ただ、クラシックの場合だと一曲が長いので
ポップスでも長いと思う人は辛いかもしれません。
ただし、このCDに入っている曲は長さもほどよくノリも
良いので誰にでも勧められます。 CMや映画、テレビで
聞いた覚えもあると思います。
しかし、このアルバムに収録されている「ワルキューレの騎行」
はドライブ中に聞く事故率ワースト1の音楽なのでカーオーディオ
には絶対に入れないでください。 ちなみに2位はProdigyです。
Sunday, February 13, 2011
Violin Concertos (Hybr) (Ms)
>> 音質はよいのですが・・・
SACDプレイヤーの試聴用として購入しました。
収録された曲は,アナログ時代からいくつか聴いていますが,とにかくテンポが速すぎます。「そんなに急いでどこへ行く?」といった印象です。落ち着いて聴けるのは,各曲の第2楽章のみ。
音質については,CDに比較して低・高音両端が伸びており,ダイナミックレンジも良好。強奏部分でも音が団子にならないのは,さすがですね。
実は,アナログ盤のような空気感(?)を期待したのですが,高望みでした。コンサート・ホールでの収録ではないようなので,無理はないのかもしれません。次は,ホールでの収録盤で試聴してみます。
>> 5月の風薫る
サンドラブロック似のプレイヤー。
室内楽風の軽く、テンポも早めの演奏。
ツボをおさえたタメの持ち方が心地よい。
超愉しい日曜リスニングタイムになった。
朝、バロック音楽に絞り込んだFM放送があったっけな・・・。
ボクがバイオリンを弾いてカラオケもどきをするには、
ちょっと速過ぎて付いて行くのが大変かもしれない。
>> これぞ女性ヴァイオリニストのバッハ・ヴァイオリン協奏曲集
バッハの音楽を聴きたくなるときがある。特にヴァイオリン協奏曲第2番はその一つ。このCDには全3曲のヴァイオリン協奏曲とオーボエとヴァイオリンのための協奏曲が収まっている。このヴァイオリン協奏曲集を演奏する女性ヴァイオリニストはムターほか意外と少ない。
ハーン、演奏時20歳台前半にもかかわらず完成度の高い演奏である。
特にヴァイオリン協奏曲第2番第2楽章での演奏はゆったりした落ち着いた演奏でハーンの持ち味が出ている。
まとまりがあり、奏者の息も揃って心地よい演奏、そして奏者の位置も認識できるほど録音が優秀である。
のだめカンタービレ コンプリート BEST 100
>> 映画やテレビの感動を再び
テレビや映画のシーンが脳裏によぎります。時系列に音楽が並べてあり、ストーリーの展開に添っているのがファンにとって嬉しい配慮でした。
リーフレットは20ページ、曲目の掲載は当然として、のだめと千秋のポートレイトが4ページ、各曲の簡単な解説と原作の1コマも盛りだくさんに挿入してありました。
[Disc1]は『「桃が丘」BEST』として「のだめと千秋の出会いから、感動の連続ドラマ最終回」までの音楽を43曲抜粋しています。聴きどころのみですので、もう少し聴きたいと思わせる演奏でしたが、逆にクラシック音楽の入門には最適か、とも思っています。
[Disc2]は『「inヨーロッパ(巴里編)」BEST』で、スペシャル・ドラマで使用した35曲が抜粋して入っており、メリハリの効いた躍動感のある演奏が続きます。音楽のハイライト部分を続けて聴くのもまた乙なものです。
[Disc3]は『「映画最終楽章BGM集」&「ベト7」(千秋ウィーンVER.全楽章完全版)』でした。1曲目のリストの『ファウスト交響曲より第3楽章「メフィストフェレス」から「神秘の合唱」』では、テノールのポール・ポッツが参加して美声を披露しています。
[Disc4] 『(1) ショパン作曲の「ピアノ協奏曲第1番ホ短調op.11」と (2) ラヴェル作曲の「ピアノ協奏曲ト長調」』のピアノはラン・ラン、指揮は飯森範親、のだめオーケストラの演奏です。ラン・ランの音はまさしく♪が空中に舞うような粒立ちのよい切れ味で、聴き慣れたショパンからもハッとするような新鮮さが伝わってきます。ピアノ・パートもホールでの演奏より大きく聴こえ、ピアノに関心のある方には好きかもしれません。ラヴェルの「ピアノ協奏曲ト長調」は、ラン・ランにとっても初録音ということで貴重な演奏になりました。
>> 毎日聴いても、まだまだ聴き続けたいのだめ
ファイナル後編にあわせてだされたコンプリート。それぞれの曲と場面がおもいうかぶ。のだめと千秋の青春は、音楽を愛する人達の青春。漫画が、アニメが、TVが、巴里編が、そしてファイナルが、オケとともによみがえる。
毎日聴いて、ついつい聴きほれて、また翌日も聴いている、そんな自分がいかにのだめ好きなのか、毎日確認できるほど。
千秋のカッコいい指揮、のだめの才気あふれる演奏、それぞれのオーラが心を洗い直す。
ドラマのキャストの皆さん、演奏に関わったみなさん、映画に、またTVでのだめを作り上げてくれた皆さんに感謝。
きっと作った皆さんの、のだめと音楽を愛する気持ちがきっと伝わる音楽全集。
最高デス。
Saturday, February 12, 2011
A Christmas Cornucopia
我々は、本当にあなたを教えて申し訳ありません A Christmas Cornucopia それは、まだレビューはありません. 私は実際には、しかし、あなたは他の項目を本製品の関連でより多くの情報を見つけることができると謝罪午前.
もっとリレート詳細について A Christmas Cornucopia それは他にもこのブログを見つけることができる
モーツァルト:ディヴェルティメント集
>> 納得できない録音
演奏そのものではなくて、録音が悪い。
教会で演奏されたとのことだけれども、エコーがかかって音の輪郭がぼけてしまっている。
何度聞き返しても納得できない。
キリリとしまった演奏のはずなのに、ぼけっとしたエコーが何ともいえない。
>> 美しすぎる旋律
ディヴェルティメントが大好きで「アーヨ指揮 イ・ムジチ合奏団」「カラヤン指揮 ベルリンフィル」のCDも持っていますが、この「コープマン バロック管弦楽団」の演奏が一番好きです。
やさしく、かろやかで繊細な演奏はいつ聴いても癒されます。
ぜひ、たくさんの方に聴いて頂きたいCDです!
>> 鮮明な響きと踊るようなテンポ。
イムジチのこの曲のCDを持っていました。
そちらはイタリアの合奏団らしく
アレグロ楽章では天空を雲雀が飛翔していくような
軽妙で爽やかな演奏を聴かせてくれます。
こちらはもっとゆったりと落ち着いたテンポで
古楽器の響きの美しさや輝きを
強調しながら進んでいきます。
BGM的気持ちのよさではイムジチ版で
演奏をじっくり楽しむためには、
とくにアンダンテ楽章ではだんぜんコープマン版が
優れていると思います。
ともかくとても印象が違うけれど
どちらも素敵なものに仕上がっています。
Friday, February 11, 2011
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番&第5番
>> 歴史的名園(ライブ)
レコード時代から名盤としてブレンデル、ルプー、バックハウス、リヒテル等々の奏者が名を連ね、きら星のごとく名演、名盤が世に送り出されてきました。親しみやすい名曲のおかげだと思いま。裏を返せばそれだけ天辺を執るのに難しいということです。この盤は「はんぱね〜」程に指揮者とミケランジェリの息もピッタリであります。この盤をもって「皇帝」の天辺(てっぺん)だと私は推奨いたします。
>> ミケランジェリ開眼
ミケランジェリのピアノに関しては皆さんの絶賛に同感です。明快なテクスチャーと硬質で透明感と輝きのある音色、主役として演奏の中心にそびえ立つ、正に別格の演奏。ピアノパートだけの魅力ならNO.1を争うでしょう。でもジュリーニ・ウィーン響が格下に感じられるのは私だけでしょうか? 完璧主義者のジュリーニなのにオケに特別の魅力がない。必要充分だけどピアノに負けてるよなあ、と感じてしまいました。トータルの好みでは3番目くらいかな?
>> 信じがたいまでに素晴らしい、完璧な演奏
「皇帝」とは、もちろん、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番に付けられた名前である。だが、この演奏を聴くと、それは、もしかすると、ミケランジェリと言ふピアニストの為の付けられた名だったのではないか?と言ふ気がしてして来る。
信じがたいまでに素晴らしい演奏である。−−三島由紀夫の文章の様な演奏とでも言ったらいいのだろうか。−−「皇帝」に関しては、もう、他のピアニストの演奏を聴く気がしなく成ってしまふ様な、完璧な演奏である。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番も、素晴らしい。この協奏曲は、演奏によっては、作品の欠点が感じられてしまふ事も有るが、ミケランジェリのこの演奏では、もちろん、そんな事は全く無い。本当に、宝の様なCDである。
(西岡昌紀・内科医/ミケランジェリが生まれた日に)
チャイコフスキー:バレエ「くるみ割り人形」全曲
>> 美しい!
バレエが大好きな人にはもちろんおすすめ!!聞いててつい踊りそうになりました☆ くるみ割り素敵☆
>> ロマンあふれる『くるみ割り人形』がおすすめ
1892年に初演されたチャイコフスキー最晩年の名曲『くるみ割り人形』の全曲と、1900年に初演されたグラズノフの『四季』。19世紀末のロシアのバレエ音楽をカップリングした二枚組CD。
『くるみ割り人形』は、全体にゆったりとしたテンポで語られていくロマンティックな演奏。第1幕の後半、「客人たちの出発、その夜」から「戦闘」「冬の松林」「雪片のワルツ」にかけての夢幻的な音楽の表情が素敵ですね。
ディズニーの映画『ファンタジア』でお馴染みの「アラビアの踊り」や「中国の踊り」といったディヴェルティスマンの小曲たちや、有名な「花のワルツ」といった曲では、ロイヤル・フィルハーモニーの管楽器奏者たちの艶やかな音色がよかったなあ。惚れ惚れさせられましたよ。
カップリングされたグラズノフの『四季』は、冬から春、夏、秋にかけてのロシアの移り変わる自然を、パノラマ風に描いたもの。チャイコフスキーの名曲に比べると明らかに音楽の質は落ちますが、これはこれで親しみやすいロシアの四季の音楽描写。ひとつ違和感を覚えたのが、全曲の白眉ともいうべき「秋」のバッカナールでの音楽の表情。結構気に入っている箇所なのですが、ここでの音楽の流れが、何かぎくしゃくしているように感じられたのが気になりました。
録音は、1989年11月と1990年9月、ロンドンにて。
それぞれの音楽を丁寧に説明した小倉重夫の解説文。分かりやすく、また、読みごたえのある文章でした。
>> 明るく描かれた「冬の描写」は魅力いっぱいです
個人的にたいへん好きな録音である。89年から90年の録音だが、デッカの澄んだ音色が実にふさわしい。
まずチャイコフスキーでは、すらりとした流れのよい音楽がたいへん耳に心地よい。アシュケナージらしく、聴かせどころの直前のタメが小さく、テンポのよい流れでトントンと進んでいく。楽器の分離は明快で(ときおりその明快さが、メタリックに過ぎるかもしれないけど)、小気味よく音楽がはずみ、チャーミングな起伏に満ちている。「客人たちの出発、そしてその夜」や「戦闘」では、活力が鮮やかで、玩具楽器の出番も効果的でメリハリが利いている。「雪片のワルツ」では児童合唱が清楚で美しい。「ロシアの踊り」もノリがよく抜群の演奏効果が上がっている。
グラズノフの四季は有名な曲だが、意外と国内盤が少なく、このような廉価盤はそういった意味でも歓迎されます!冬からはじまり秋におわる標題音楽として聴くことができるが、(くるみ割り人形と同様に)明るく描かれた「冬」の描写が好ましい。個人的にも、冬場のスキーを楽しむ私は、音楽でも「明るく描かれた冬」が好きで(ヴィヴァルディの「そり遊び」のような・・)、そういった意味でもここで描かれた「冬」の心象はとても好ましい。またバッカスと巫女の輪舞を描いた終曲「秋」の壮麗な演奏効果は実に見事。愛聴盤と呼ぶにふさわしいアルバムです。
Thursday, February 10, 2011
Perfect Gift
この商品 Perfect Gift まだレビューはありません. 私は本当に残念だがしかし、あなたは他の項目を本製品の関連でより多くの情報を見つけることができると一緒です.
詳細を検索する項目この関係 Perfect Gift このブログで
吹奏楽による「ドラゴンクエスト」PartII
この商品 吹奏楽による「ドラゴンクエスト」PartII まだレビューはありません. 私は実際には、しかし、あなたは他の項目を本製品の関連でより多くの情報を見つけることができると謝罪午前.
詳細について 吹奏楽による「ドラゴンクエスト」PartII ウィル早く早く来て.
Wednesday, February 9, 2011
ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》&7番
>> 敢えて異を唱える
クライバーの5番、7番の評判は極めて高い。ここamazonでの評価も旧盤のレビューで絶賛である。
しかし私は敢えて異を唱えたい。
ベートーヴェンの7番はクライバーで決まり、という論調をよく見かけるが、私にとってこの演奏は第2,第3楽章の速さが違和感を覚える。いくら「アレグレット」でもこの名曲をこんなに急いで演奏されては嫌だなと感じる。では第1、4楽章はどうか。速さは曲調に合っており問題ない。熱気を帯びた演奏もたいしたものである。しかし提示部の繰り返しがあるため、中だるみしてしまうのだ。
7番は遅い演奏ならフリッチャイが断然お勧めであるし、速い演奏が好みなら、このクライバー盤ではなくカラヤンとウィーンフィルをお勧めする。両演奏とも繰り返しがないのは言うまでもない。
ではこのディスクはだめなのかというと、実はそうではない。
5番の方が名演なのだ。速さの中にもしなやかさがあり、全曲にわたって緊張感が張り巡らされた演奏である。ただ、やはり提示部の繰り返しがあるのだけは減点だ。
>> C.クライバー VS E.クライバー
一世を風靡したウイーンの名指揮者エーリッヒ・クライバー(1890ー1956年)はベートーヴェンをこよなく愛し得意としていた。5番&6番のカップリングはいまも歴史的な名盤として記録されている。その子、カルロス・クライバー(1930ー2004年)はベルリン生まれ、ブエノスアイレス育ちで、「親子鷹」ながら父はカルロスが指揮者になることを強く反対したと伝えられる。
カルロスは父の使った総譜を研究し尽くして指揮台に上がったようだが、この5番&7番は、没後約20年後、父もここで名盤を紡いだ同じウイーン・フィルとの宿命の録音(1974、1976年)であり、余人の理解の及ばぬ、父を超克せんとする<格闘技>的な迫力にあふれている。同時期、ベルリン・フィルではその疾走感、音の豊饒さである意味共通するカラヤンの名演もあるが、明解すぎるほどメリハリの利いた解釈とオペラでしばしば聴衆を堪能させた弱音部での蕩けるような表現力ではカラヤンを凌いでいると思う。
父を終生意識しながら、その比較を極端に嫌ったカルロスが、結果的に父と比類したか、あるいは超えたかはリスナーの判断次第だが、この特異な名演が生まれた背景は、エーリッヒとの関係なしには語られないのではないかというのが小生の管見である。
>> ベートーヴェン交響曲第5番・第7番の決定的名盤
DGの名盤がオリジナル・イメージ・ビット・プロセッシング+ルビジウム・カッティングの技術で高音質化され、今月50タイトル発売された。来月さらに50タイトル発売されるが、この20世紀の不滅の音楽遺産というべき本作が高音質でかつお求めやすい合計100タイトルの目玉の1つであることは間違いないだろう。クライバー指揮ウィーン・フィルによる74、75年録音のベートーヴェン交響曲第5番・第7番のカップリングは過去に様々なフォーマットのものが発売されている。私は過去の高音質盤、特にSHM−CDエディションと聴き比べた訳ではないが、本作を聴いて、少ないノイズでLP時代のふくよかな質感に包まれる心地よさを感じたことは述べておきたい。
内容に関しては、ベートーヴェン交響曲第5番・第7番に着目するなら、本作が第1位に選ばれるべき決定的名盤だという定評に私も同意する。両方の曲を通じてリズムの歯切れの良さとスケールの大きさが圧巻。第5番は有名な冒頭の音の重量感から圧倒されるが、私は特に第4楽章が好きだ。音楽を聴く本質的な喜びに浸ることができる。第7番は、心が浮き立つ第1・第3・第4楽章もさることながら、第2楽章が至高の名演だ。人間のメランコリックな感情を包摂するように進行するオーケストラの調べは素晴らしい。サラ・ブライトマンがアルバム「ラ・ルーナ」で詞をつけて歌ったのが第7番の第2楽章。サラ等を通じてクラシックに関心を持った人がベートーヴェンの交響曲は何から聴こうかと迷うなら、本作はお薦めの1枚だ。
憂愁のノクターン
>> 反面教師にすることはできるかもしれませんが…
フジ子・ヘミング女史は、感情に訴えかけるための様々なアプローチをしているようですが、音楽的には余り好ましくない部分が多いように思います。
フジ子・ヘミング女史には申し訳ありませんが、私には良さが理解できませんでした。
また、余りにも常識離れしすぎた演奏だったためか、それとも私の頭が固いだけなのかは分かりませんが、音楽論的に正しいとは思えませんでした。
感情だけで演奏するのではなく、譜面に記載される正しい速度と正しいアーティキュレーションで演奏することも必要だと皆様は思いませんか?
作曲家達は、演奏される音楽が本来持つ素晴らしさを最大限伝えられるよう、大切に大切に思いをこめて譜面を完成させたはずです。
その思いを勝手に捻じ曲げて解釈しては、いけないような気がするのです。
最後に、もしよければ他のピアニスト(「小山実稚恵」さんや「ユンディ・リ」さんなど)の演奏も聴いてみてください。
そうすれば、私の示した意味が大なり小なり分かるかもしれません。
私のレビューを最後までお読みくださり、ありがとうございました。
>> ☆幻想的な音色に浸る☆
フジ子・ヘミングさんのピアノは何というか…。幻想的な音だなと。現実世界を忘れさせてくれるものがある。情味がたっぷりあって、きかざってない所がいい。こういう弾き方をされるピアニストは少ない。もしショパンやリストが現代にいたのなら、きっと彼女のことを絶賛したことだろう。こういう心の支えになるCDをもつことは大切なことだ。このCDを聴く時に、部屋の明かりをけして聴いてみたらよいと思う。
>> 感性が合うか合わないか、それが問題
聴く前まで、失礼だが、フジ子・ヘミングさんは、ピアニストなのに聴覚障害者を売りにして感傷的な音を垂れ流し、聴く側も、聴覚障害者のピアニストということに同情して寄付する感じで商品を買っているのかと思った。弾く側も聴く側も、作品を芸術ではなく福祉の視点で聴いているという偏見が有った。クラシックってそういう風潮が有るから。
しかし、実際に聴いてみたら違っていた。ブームになるのが理解出来た。
確かに、技術はピアノ&クラシックの初心者の私が聴いても巧くないと感じる。上手く力が抜けている部分が有れば、力が入り過ぎの部分も有る。音の粒が揃っていない気がする。聴覚障害者というハンデも有るかもしれない。
でも、技術的な面で重箱の隅を突付いて音楽を評価するのはつまらないです。彼女が背負ってきた人生の重み(しかし、押し付けがましくないし、重苦しくもない)、彼女の思想・感性・美意識が、濃厚な音色に乗って伝わってきました。少なくとも、技術は巧くても何の個性も伝わらない感じられないよりはましです。
ハッキリ言って、万人向けでは有りません。誰が聴いても技術的に巧いと評価出来る訳ではありませんし、フジ子・ヘミングさんとリスナーの感性が合うか合わないかで好き嫌いが分かれそうだからです。でも、クラシックファンにはレンタルしてでもいいから聴く価値が有ると思います。
Tuesday, February 8, 2011
ヨーヨー・マ プレイズ・モリコーネ
>> 恋に落ちた豊饒の調べ
大好きな「ミッション」のガブリエルのオーボエが一曲目です。一曲目から心をわしづかみされました。切ない調べと共に、映画のシーンが浮かんできて、涙がでてしまいそうでした。「マレーナ」のメインテーマや「レディ・カリフ」のノクターン、この2曲も感動ものです。
「レディ・カリフ」は映画は観たことはありません。が、よくフィギュアスケートに使われる曲目で、かつては、ロシアペア、最近ではバンクーバーOPの男子フィギュアのフリーで、アメリカのジョニー・ウィアー選手が使用。この曲にまさに「恋に落ちて」いて、ずっと「レディ・カリフ」が入ったCDを探していました。
この曲が入っているだけでも、私にとってはお宝です。本当に買ってよかった。
その他の曲ももちろん名曲揃い。年齢と共に失われつつある感性を少しは取り戻せると、いいのですが・・。
ヨーヨー・マが奏でるチェロの音色は、芳醇で切なくて哀しくて、官能的でさえあります。
モリコーネ自身がプロデュース、オーケストレーション、指揮をしている所も購入した動機です。アレンジも大人のアレンジ。芳香、超一流のアーティストのなせる技。
「ミッション」のガブリエルのオーボエと、「海の上のピアニスト」は、オーケストラによるものと、チェロとピアノのみの2ヴァージョンが入っています。解説書もしっかりとしたもの。
私は名盤だと思いました。専門的な音楽知識も、肥えた耳も持たない私ですが、感動させられました。
>> 癒されたい人には★五つ。
耳に心地良い旋律を美しい音色で奏でれば、音楽は至上の輝きを放つ。
こんな単純な方程式が必ずしも正解を導き出さないところが、音楽の面白さであり、また難しさでもある。
本作はモリコーネ作品の中でも特に甘美な、または感傷的なメロディを持つ曲を精選。世界最高の技巧を持つチェリストとのコラボレーションを、作曲者自身のアレンジと指揮で実現した、たいへん贅沢な企画盤だ。
ヨーヨー・マの凄さは充分に認識しているつもりだったが、ここで聴かれる変幻自在のヴィブラートには改めて驚かされた。純クラシック曲の演奏とまったく違う歌い回しに、この演奏家の底知れないポテンシャルを観る気がする。巧い奏者はチェロからオーボエのような音色を引き出してみせるが、二胡のようになよやかなトーンを出せる人は彼の他にいないだろう。
ただしここでは、原曲が本来持っている映画音楽としての素晴らしさは完全に消失し、ひたすら耳に心地良い音の連なりになっていることも指摘しておかねばならない。人間の愚かしさ、可笑しさと哀しさを、手を変え品を変えで巧みに表現する職人芸こそモリコーネの真骨頂と信じる人間にとって、本作は腹立たしいほどに心地良く中身がない。
ここに寄せられた高い評価に水を差す意図も、また本作を全否定するつもりも無いが、モリコーネとマという音楽家二人が本来立つべき地平は、こういう癒しの世界とは別のところにある。
>> 文句なく5つ星
久しぶりに、ただ無言でお薦めできます。
心に響くとはこういう音楽ですね。
毎晩寝るときに聞いてます。
ただひたすらプロ同士が重ねていく音と音符の共演といった感じ。
夏の朝、週末に聴きたいかも♪
チャイコフスキー:交響曲第4番
>> ご参考まで
私が欲していたのは76年度盤だ。そしてジャケットの写真もまさしく76年度盤のものであるのにも関わらず郵送されて来たのは69年度盤であった。クラシックの場合、同じ曲、同じ指揮者、同じオケであっても録音が異なれば全く別商品だという事を出店者諸兄にも認識頂きたい。演奏自体は旧録音とはいえカラヤンもベルリンphも面目躍如といった所で、特にイタリア奇想曲は絶品。それ故返品はせずライブラリーの一つに加えさせて頂くが、トラブル回避の為にも是非録音年も明記頂く事を切に願う次第。
>> 迫力ある第4
カラヤンのチャイコフスキーはどれも、ムラヴィンのと並ぶ最高峰の演奏だ。
冒頭のファンファーレはムラヴィンの60年盤に比べ幾分柔らかい印象だが、曲特有の激しさも見られる。主部は適切なテンポで進むが、ティンパニの強打が凄まじい(71年録音のEMI盤は更に狂絶)。ムラヴィンとはまた違った面白さがある。第二楽章は速めのテンポだが、ごく自然に歌わせているし、高揚感も素晴らしい。第三楽章もごく自然に流れ、終結部の高揚感も中々のものだ。フィナーレも速めのテンポで進むがアンサンブルが非常に丁寧で、安心して聴ける演奏。コーダの熱狂的な雰囲気も素晴らしい。
>> 精緻な構成の第4番
カラヤンの録音では、この後にウイーンフィルを振ったものがありますが、ベルフィルとの録音は、これが最後になります。
第4番はチャイコフスキーの交響曲の中では最も、古典的様式美を感じさせるものですが、この録音では、その特徴を踏まえた上での、精緻で統制のとれた演奏を聴く事ができます。
特に第1楽章は素晴らしいです。第1主題での、ため息と訴えの旋律は、弦楽器が奏でる正確なリズムをベースにして過度の感傷を抑えています。
第2主題も、あくまで正確なテンポに乗って、幻想的な木管楽器の短いフレーズが続いていきます。
コーダの弦楽器の激しいボーイングは大迫力です。まさに運命の手によって海の中に引きずり込まれていく感があります。
第4楽章も期待にたがわぬ、迫力ある演奏を楽しめます。
過度な感傷を抑えたこのCDは、交響曲を初めて聴きたいという人も含め、万人にお勧めできるものだと思います。
Monday, February 7, 2011
ワン・チャンス
>> 最高です!!
テレビで知って即購入!長年探していた曲も彼の歌声で見つける事が出来てホント感動!最高の1枚です(o^-*)
>> 予想以上に素敵なCDです
ほぼ毎日聴いています。
予想以上に癒されています。
飼っている文鳥たちもこれをセットすると
いつもよりゆったりしている様に見えます。
改めて買ってよかったと思います。
>> 様々な可能性を秘めたヴォーカリスト
遅ればせながら、ポール・ポッツの美声を堪能しました。
「誰も寝てはならぬ」は透明な高音の響きが美しい歌唱でした。彼の優しい性格が歌に表れています。独学でオペラアリアを学んだということですが、パバロッティやドミンゴといったドラマチックな表現ではなく、彼の敬愛するカレーラスのように華麗ともいえる歌声です。実に魅力的な声の持ち主でした。
「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」「ネッラ・ファンタジア」のようなクロスオーヴァのジャンルが彼の声質に合っていると思います。ヴェルカントの歌唱ですが、オペラのアリアを高らかに歌い上げるのも良いでしょうが、このようなしっとりとした曲を持ち前の美声を響かせて朗々と伸びやかに歌うほうが、より彼の特質を生かせると思いました。高音の輝きは人々を魅了し、歌心を持った表現力は群を抜いています。
スペイン語の「アマポーラ」は発音が良くないですね。低音は地声ですし、高音はのど声になっていました。選曲と歌唱する言語を考える必要があります。ボーナス・トラックも無理につけなくてよかったのでは、と思いました。
「カルーソー」は、前回のトリノ・オリンピックの男子シングルで金メダルを取ったプルシェンコが、エキシビションで使っていた曲です。もちろん、世紀の名歌手「カルーソー」のことを歌った曲ですが、情感たっぷりで曲の良さが一段と映える感じがしました。天賦の才という言葉がありますが、このような伝説の歌手のイメージとダブります。悲しい曲の表現は巧みですし、声質に合っています。
階級意識の高いイギリスにおいて労働者階級という出自を越えて飛び出したポール・ポッツの成功物語は、イギリス社会の閉塞感を打ち破る一つの例でしょう。
最新・健康 モーツァルト 音楽療法 ~ 免疫系疾患の予防 ~
>> まあまあかな
ガンに効果的と表紙でうたってますが
聴いてみて、特別リラックス効果もあるようには思えません。
普通のクラシックに思えます。
でもモーツアルトの名曲ですので
それなりの聴きごたえはありますが、曲数が少ないので
すぐに終わってしまいます。
寝る前に聴いていますが、さすがはモーツアルトの名曲、
心地よく眠りにつけて、熟睡はできます。
1曲目はクラリネットのような感じで
2曲目からは弦楽器がメインです。
ピアノ系が好きな人には、ちょっと合わないかな。。とも感じました。
>> 「売らんかな」という魂胆見え見えのタイトルは止めよう!
健康・音楽療法・・などのうたい文句は止めましょう。健康食品ではないのですから。モーツアルトの作品にハズレはまず無いでしょう。このような中途半端な部分サンプルでなく、フルアルバムで聴いてこそ、心に響く効果が高い事は、クラシックファンには常識!
ユーザーは無知という前提でのこのようなサンプル商品は売るのは止めましょう。クラシックCDを1枚購入した人に、特典として無料サービスする程度の内容です。その方が、クラシックファンを増やせるのではないでしょうか?
という訳で、これを購入するお金があれば、モーツアルトの室内楽作品1枚を購入する事をお勧めします。
>> タイトルがいただけない
人に頼まれて買って、3回ほど聞きました。悪いことはないですよ。
だけど、モーツァルトに健康を組み合わせてCD売ろうという魂胆が
タイトルに現れていていただけない。曲数もすごく少ないし。
モーツァルトは、本当に素晴らしい曲がたくさんありますし、
どれも聞いていて気持ちの良いものばかりです。
ちょっとモーツァルト聴いてみようか、という向きには
ヴァイオリン・ソナタ(アルテュール・グリュミオー/
クララハスキル)のほうが、ちょっと録音は古いですが、
個人的にはオススメです。
Sunday, February 6, 2011
モーツァルト:レクイエム
>> ちょっと荒れてる気がする
ザルツブルク出身のカラヤンは、同郷のモーツァルトの演奏をするとき、必ずしも「正しい」演奏をするわけではない。レガートのかかりっぱなしに、大きすぎる編成、劇的な音の強弱と時代考証された演奏が多い今日の演奏スタイルからは当然のこととして、カラヤン全盛の時代ですらかなり特異な演奏をしていた。賛否両論はあるが、こぢんまりした小回りの効いたモーツァルトも好きだが、個人的にはあの徹底的に磨きぬかれ、豪華絢爛、流麗華美なカラヤンのモーツァルトは好きだし、ありだと思っている。基本的に派手好きで、マンハイムの楽団のレベルの高さに惚れ込んだモーツァルトのことを考えるとカラヤンの演奏だってもしかしたら作曲家本人も気に入ったのではないかと勝手に思っているからなのだが。
そういった派手で流麗なカラヤンのモーツァルトのレクイエムはどうかというと、実はあまりいいとは思わないのだ。テンポの設定はベームの演奏と比べれば速めであるが、常軌を逸したような速さではないし、ピリオド奏法と比べれば遅い。編成だってレクイエムのほかの演奏と比べて特別大きいわけではないのでカラヤンの交響曲の演奏と比べれば至って普通。
では何がそんなに引っかかってしまうのかというと、カラヤンにしては音が荒れる感じがするのだ。手兵の合唱団にしろ、バルツァにしろ、音がかさついていて全体にわたって音が荒れたような印象を受ける。弱音に対して人一倍気を使うはずのカラヤンにしては弱音が悪い。その結果、曲全体の呼吸も浅く聴こえてしまい、レクイエムの古典的な名盤と言われる演奏と比べると深みに欠けるような印象を持ってしまう。また時に批判の対象となるカラヤンのレガート、そして流麗とも言えるフレージングも雑さを感じる場面が多く、カラヤンにしては若干つんのめっているような印象を受ける部分もある。
もちろん水準以下の演奏をしているわけでもないし、録音もいい。さらに飽きてくる前に終わるという意味においては初めてレクイエムのCDを買う場合はおすすめできるとは思うのだが、カラヤン、ベルリン・フィルのコンビの演奏から期待する完成度は少々裏切られるような部分もあると思う。
>> ホンモノ
合唱でモツレクを歌うことになり、このCDを買いました。 やっぱり本物はイイ!
こんな風には歌えないけど、なんだかカラヤン指揮の下、歌ってる気になりました。
>> 圧巻
この価格で聞けるなら必須。
クラッシクがとっつきにくい人でも是非!
カロ・ミオ・ベン~イタリア古典歌曲集
>> 胎教に。。。夜の睡眠誘発に。。。
もともと讃美歌やソプラノの声楽が好きな方ですが、このたび妊娠しまして胎教もかね夜の就寝時の睡眠誘発のCDを探していました。スミ・ジョーのアルバムはもちろん初めてで視聴して「ここちよさ」に感動し購入です。夜、神経が高ぶっている時や、雨天続きの気のめいっている午後なんかに横になって聞くと心地よく、「深いヨーロッパの森」をイメージします。バロック的でありながら透明感のある声が新鮮な一枚です。声楽好きでなくても胎教に一枚お勧めしたいアルバムです。もう買って2カ月になりますが毎晩聞いています。
>> 「題名のない音楽会」で感激して購入
タイトルの番組ではじめてスミ・ジョーの歌声を聴いて引き込まれた。そのときの演奏曲は,アダンの歌劇「闘牛士」から,アリア「ああ,聞いてよ,お母さん」。モーツァルトの「きらきら星変奏曲」を基にした,実に技巧的なアリア。コロラトゥーラソプラノの魅力を存分に発揮し,アジアからこんな歌手が出ていたことを嬉しく思った。アダンのかの曲もCDになっているようだが,手始めに廉価なこのCDを試す。カロ・ミオ・ベン(愛しい人よ)で始まり,うつろな心で終わるこのCD。高校の頃の音楽の授業を思い出し,思わず口ずさみたくなる。ところが,さすがはコロラトゥーラ,私が知っている旋律ではなく,コロコロと自由自在に転がる新鮮な旋律にアレンジ(たぶん,原曲ではないはず)。実に新鮮,楽しい,美しい,嬉しい1枚です。星4つにしたのは,イタリア古典という曲のおとなしさが理由です。歌声は星5つです。
>> ベルカントの真髄か!
スミ・ジョーは知人から教えられて知っていたが、先ごろテレビでその素晴らしい歌声を聴き、すぐにこのCDを注文した。イタリア古典歌曲に始まり、声楽学習者がよく習うような曲が収められている。何度聴いても飽きない名盤である。彼女はコロラトウーラ・ソプラノというだけあって音域に無理がなく、決して絶叫したり、押したりしない歌い方である。もともと美声なのかもしれないが、その発声法は完璧で、高音も低音もまったく違和感を感じさせず美しい。これこそベルカントのお手本だろう。声楽修業者は女性はもちろん、男性も勉強になること請合いである。われわれはイタリア人とは骨格が違うから・・・というような劣等感は、彼女が韓国人であることで吹き飛んでしまうだろう。
Saturday, February 5, 2011
ヴァイオリンとピアノによる冗談音楽の調べ
>> 家族で楽しめる一枚
最初母が「ラジオで耳にした曲が面白かった、『杉ちゃんとてっぺい』って言ってた。欲しい!」というのでショップで探したのですが見つからず、こちらで購入する事ができました。クラシックの固さを取り去った、だけどもきっちりクラシックとでも言いましょうか。試しにクラシックには興味ない兄に聞かせ「今の旋律、何かわかる?」と問うと「…はとや!」と嬉しげに回答。老若男女楽しめそうですね。もっとたくさんアレンジを作って欲しいです。
>> アレンジも演奏もクールです
笑いって結構残酷で、カッコイイひとほどつまずいてカツラが脱げちゃったら可笑しいですよね。このCDの音にはまあそんなかんじがありました。
個人的にはモーツアルトの父君レオポルド・モーツアルトの「おもちゃの交響曲」が取り上げられているのが嬉しかったです。私はW.A.モーツアルトのどんな傑作よりもこの曲のほうが好きです。なのに評価はいまひとつ?とおもってたら、こんなにかわいらしくアピールする方法があったのですね!!
テレビなどでクラシックの名曲が無神経に冗談ぽく使われているなか、どんなにいじり回しても曲を冒涜していないアレンジに驚きました。冗談だけじゃなくしっとりと聴かせる曲もあって、寂しい夜に聴きたいアルバムです。
>> 遊び心がたっぷりのネオクラシック。
多分このお二人は沢山の隠し玉を持ってるのでしょう。もっともっと聴きたくなりました。お馴染みの楽曲が時には派手に、時には可憐にアレンジされてオリジナルの世界を生かしつつ新しい世界が作り上げられています。笑わされるタイミングも絶妙ですね。数曲聴くと既に顔の筋肉が緩んできていて、音が鳴っていない部分でも空気で笑ってしまいます。個人的には「パルティータ」の携帯音アレンジが好きですね。あのユルさ加減がたまりません。サティソーランも原曲より憧憬的です(笑)「運命」や「ドナウ」などの大曲とのバランスも良いし、お二人の高度な音楽センスが随所に垣間見えます。普段クラシックを聴かない人にも気軽に勧められる作品ですし、是非シリーズ化を望みます!
チャイコフスキー:白鳥の湖(全曲)
>> 全曲を聴くことで理解できる白鳥の湖
この有名なバレエ、2時間以上の演奏を通して聞きますと、舞台のそれぞれのシーンをまざまざと思い起こします。
抜粋したCDも発売されていますが、良い所を集めたハイライト盤だけでは、なかなか全体像が理解し難いと思います。もっとも演奏だけですと、2時間以上ある全曲を聴き通すのは大変でしょう、実際には。バレエの舞台を見た方が、この「白鳥の湖」の全曲を聴くといいのかも知れません。
特に第3幕でのお城の舞踏室のシーンは、優雅な音楽に合わせて踊る姿を思い浮かべないとなかなかこの曲を理解したことにはなりません。チャールダーシュ舞曲のハンガリーの踊りや、スペイン舞曲やナポリ舞曲のシーンこそバレエのイメージが必要です。チャイコフスキーが工夫を凝らした場面です。ロンドン交響楽団の演奏は、そのあたりの曲の雰囲気をうまく伝えていたと思います。
第2幕の第13番の 「四羽の白鳥たちの踊り」の切れ味は良かったです。
第3幕のセーヌで演奏されるファンファーレは演出のせいでしょうが、もう少し大きくても良いですね。3回目の繰り返しは理想的でした。魔法使いのロットバルト男爵と娘のオディールが登場するところはとても印象的な入りですので、ここは満足しています。
フィナーレに向う悲しい情景は、チャイコフスキー音楽の真骨頂とも言える場面です。この悲恋がまた万人に愛される所以なのでしょう。
アンドレ・プレヴィンは映画音楽やジャズ・ピアノに定評のある指揮者ですので、このようなメリハリのついた舞台芸術音楽は得意とするところですので、安心して聴けます。
>> 通俗名曲とは異なる、「白鳥の湖」の本当の姿に触れることができる最適なアルバム
チャイコフスキーは、クラシック界屈指のメロディ・メーカーであり、その本領が最も発揮されているのが、三大バレエ曲のうちの、この「白鳥の湖」であり、「くるみ割り人形」だろう。
この「白鳥の湖」は、聴きどころを中心に収録したハイライト盤や組曲盤で聴かれるのが一般的であり、私も、アンセルメ指揮スイス・ロマンド管盤、フィストラーリ指揮コンセルトヘボウ管盤、ストコフスキー指揮ニュー・フィルハーモニア管盤、ムーティ指揮フィラデルフィア管盤を持っているのだが、聴きどころ満載のこうした抜粋盤なら、はっきりいって、どの盤で聴いても、まず、がっかりすることはない。
しかし、バレエなしの音楽だけで長時間付き合わされる全曲盤ともなると、やはり、盤を選ばざるを得ない。私は、評論家諸氏の評価が特に高い、このプレヴィン盤(「21世紀の名曲名盤」(2004年音楽之友社)第1位)とアンセルメ盤(同第3位)で全曲盤を聴いてみたのだが、やはり、このプレヴィン盤が、文句なしに素晴らしいと思う。
プレヴィンは、美しく柔らかな演奏を身上とする指揮者であり、評論家諸氏の評価はすこぶる高い人なのだが、リスナーからは、必ずしも高い評価を受けているとはいい難い。かくいう私も、これまでは、美しく柔らかな演奏とは裏腹の、大人し過ぎる演奏が物足りず、評論家諸氏の高評価に首を傾げていた。しかし、ここで聴くプレヴィンは、これまで私がCDで聴いてきたプレヴィンとは全く別人で、音楽が自然に美しく流れるだけではなく、アンセルメ以上に、実にドラマティックで、メリハリ豊かな演奏を繰り広げているのだ。この演奏で聴けば、157分という極めて長い演奏時間も、全く退屈することはないと断言できる。短い抜粋盤で聴き馴染んだ通俗名曲としての「白鳥の湖」とは異なる、「白鳥の湖」の本当の姿に触れることができる最適なアルバムとして、一聴されることをお勧めしたい。
Friday, February 4, 2011
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
>> ☆秀作☆
個々の緻密な音の集まりが、スケールの大きな全体を構成している=
ベートーヴェン・ヴァイオリン協奏曲は、
このように弾くという”お手本”のような演奏です。
他の演奏家の演奏とは、明らかに一線を画す演奏です。
一聴の価値のあるCDです。
>> 雄弁な光景
わたしは、このCDに記録されたベートーヴェンの演奏を聞くと、映画などで描かれる古代ローマの元老院の風景を連想してしまう。
比類なく美しい音。他の解釈などありえないと信じ切れてしまう説得力。聴き終えてどしりと胸に残る響き。
一度でいいから、こんな演奏を生で聴いてみたいものだ。
>> 孤高の美学
イッセルシュテット率いるロンドン交響楽団の気品に満ちた、一糸乱れぬ雄弁なオーケストラ・パートに支えられてシェリングのソロが限りなく冴え渡る。楽器の音質を言葉で言い表すのはおこがましいことだが、敢えてシェリングのヴァイオリンの音色を表現するなら、それはやや硬質な、磨き抜かれた透明感のある美しい音で、また常に張りつめた琴線のような緊張感を持っている。それ故に自然な感情をありのままに吐露する音楽は不得手かも知れないが、逆に純粋な音の関係のみで曲想を推敲し彫琢していく、いわゆる絶対音楽にはこの上なく適している。この曲の第一楽章の終わりに置かれたヨアヒムの壮大なカデンツァの和音は、殆ど純正調で鳴り響き圧倒的で超自然的でさえある。私はこのカデンツァをこれだけ完璧に弾ききった例を知らない。勿論カデンツァだけのことではない。シェリングの解釈には自己主張ということからは遥かに超越した孤高の美学がある。それはこうした絶対音楽に捧げられた彼の真の主張だろう。
ブラームス:弦楽六重奏曲集
>> 美しいが・・・
映画音楽として聞き、感動し再度聞きたく購入しましたが、ブラームスとしては「綺麗なだけ」の曲かもしれません。
演奏は可も不可も無く美しいですが、若干テンポが遅く退屈でもあります。
>> 正に重奏
とにかくメロディーの良さ、六重奏ならではの音の響きに浸ってしまいます。
ブラームスがベートーベンを避けるように四重奏曲ではなく六重奏曲を作ったなどと言われたりしていますが、現代で聴く我々(特に私個人)からすると良くぞこの曲を書いてくれた!と喝采を送りたい気持です。(特に1番作品18)
ここに納められている2曲はそれぞれ恋愛がらみのエピソード(晩年の肖像からは想像できません)がありますが、強ちその話も本当なのでは?と感じてしまう程、ロマンティックで素晴らしい曲です。ここでは割愛しますがエピソードも頭に入れて聴いてみると良いですよ!
値段も手頃だし、ブラームスが作った六重奏曲はこの2曲のみですから買ってみても良いと思います。私も、何かのついでにたまたま購入しただけなのですが、それ以来どっぷりはまっています(笑)
>> 六挺の弦が、若きブラームスの想いを切々と歌い上げる。『第1番』が、格別の名演奏
若き日のブラームスの内に秘めた想いが、六挺の弦の厚みのある響きに乗って歌われてゆく「弦楽六重奏曲」がふたつ。ブラームスが27歳の1860年に完成した『第1番 作品18』と、32歳の1865年に完成した『第2番 作品36』。
今回聴き比べてみて、『第1番』の音楽に強く惹かれました。それぞれの楽章にあふれる歌の美しさ、のびやかで情熱的な音楽の息吹に、若きブラームスのたぎる想いが切々と吐露されているように感じられたからです。とりわけ、ルイ・マル監督の映画『恋人たち』で使われたという第2楽章、変奏曲の音楽がいいですねぇ。ヴィオラで始まる美しいメロディーに息苦しさを覚えつつ聴いていくと、途中でそれが明るい晴れやかな音楽へと転じ、最後に再び情熱的なテーマが、今度はチェロによって静かに回想される。アマデウス弦楽四重奏団の第1ヴァイオリンを担当するノーバート・ブレイニンの弦の響きを始め、六人の弦楽器奏者の琴瑟相和す演奏。素晴らしかったなあ。
『弦楽六重奏曲 第1番』が、1966年12月。『弦楽六重奏曲 第2番』が、1968年3月の録音。