Monday, April 25, 2011

バッハ:主よ、人の望みの喜びよ


バッハ:主よ、人の望みの喜びよ
>> ただの音楽好きの感想ですが...
「主よ、人の望みの喜びよ」は大好きな曲の一つで、以前カセット・テープに色んな演奏家のを録音したことがあります。で、ピアノ演奏では、1フィリップ・アントルモン、2ブーニン、3ジュリアス・カッチェン、4リパッティ、5ケンプ、6中村紘子、7ワイセンベルク、そして8リチャード・クレイダーマンのとを。 この中ではジャンルの違うクレイダーマンを除く7人の演奏を聴き比べて気に入っていたのは、ブーニン、アントルモン、カッチェン辺りでしょうか。 リパッティは何となく温かみが感じられず、ワイセンベルクは少々演奏が大げさな気がして、どちらもCD持っていたけど手放してしまいました。 あと、中村紘子さんの演奏は期待に反して、テンポがゆっくり過ぎて楽しめませんでしたが他の収録曲が比較的良かったのでCD(SRCR-9621)は今も所有しています。 でも、やはり初めてピアノ用に編曲をしたマイラ・ヘス本人の演奏が聴いてみたくなり、CDショップへ行ったら予算外で、この一曲の為にこの値段?...と思案した末に、思い切って購入してみました。 でも実際聴いてみたら、ヘスの演奏は悪くはないけど、思ったよりシンプルで期待はずれ?の感があったのと、他の収録曲も知っているのは二曲ぐらいで(その内の一曲は確かシューマンの小品集の「楽しき農夫」だった?と思います)楽しめる曲がほとんど無く、これが「主よ、人の...」の編曲をした人だったのか...とがっかりして、結局そのCDも手放してしまいました!  でも、最近マイラ・ヘスを検索していたら、手放したのとは違うカタログNo.のこのアルバムに出会い、試聴してみたら収録曲も良かったのと、このCDもどうやら既に廃盤になっているのか?在庫はアマゾンに僅かに残っているだけと分かり、即注文した次第です。 価格も手頃でしたし。 で、改めてヘスの「主よ、...」を聴いてみて、なぜこの本人の演奏に感銘を受ける人が多いのかが分かったような気がしています。 彼女は1920年に偶然(多分教会で)リハーサル中のロンドン・バッハ合唱団が歌っているこの曲を、初めて聴いて感銘して帰宅後すぐにピアノに向かい何度も弾いてみて楽譜にした人だから、彼女自身の演奏にはその時受けた感動がそのままごく自然に表れているのでしょう。 気負いの無い演奏に私も今なら惹かれます。 ただ残念なのは、手放してしまったほうのCDのほうが(この曲だけはテープに録音してあります)この2005年発売のより音質が良かったことです。 
>> 名演奏と録音の幸・不幸
表題曲についてはすでに多く触れられていますが、併録されている、ベートーヴェンのピアノソナタ30番、31番の演奏が,実に良いです。

32番が収録されていないのが残念です。録音が残っていないのでしょうか。



録音は1949-1957年の間のもので、音盤に刻むのではなく、テープによるスクラッチノイズのない録音が普及したころだが、ステレオ録音ははまだといった時期。

このディスクの演奏は全てモノラル録音で、お世辞にも高音質とは言えませんが、戦前期の音盤録音よりはずっとクリアです。



ヘスの演奏の評価が不当に低く、もっぱら「主よ・・・」の編曲のみで知られているのは、録音に恵まれなかったことによることが大きいと思われます。

ステレオ録音が普及しだした1962年に引退し、1965年に没。

生涯公開の場で演奏しなかった「ハンマークラヴィーア」を、亡くなる直前まで、たどたどしいタッチでたどっていた、というエピソードには、求道者という印象すらあります。

(一方で戦中期の「熱情」のような鬼気迫る演奏もあるのですが)



EMI所属の演奏家はヘスを含め、録音で評価を下げている演奏家が多いようです。

このCDの演奏の多くが録音された1950年代後半には、大部分のレコード会社はステレオ録音に踏み切っていました。

60年代以降でも、ジャクリーヌ・デュ・プレや、サンソン・フランソワなど、たまたまEMIに所属したために、よくない音質の録音しか残せなかった演奏家は、少なからずいます。



もしヘスが他社に所属していれば、ステレオ録音の演奏を多数残すことができ、今日の評価も違ったものになったかもしれません。

ワルターのように録音で得をしている演奏家もいれば、ヘスのように損をしている演奏家もいるのですね。



「主よ・・・」の編曲者としてのみ知られているには、惜しい演奏家です。
>> 癒されます
この「主よ、人の望みの喜びよ」は一生ものになりそうです。

録音は古いですが、時代を超越した普遍的な価値があります。

やさしく、やわらかく、曲の世界に吸い込まれるような感じがします。

就寝前によく聴いています。

心が清められ、疲れが癒されることを感じます。









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