ショスタコーヴィチ:交響曲第7番&第9番
>> シカゴ響の本領
バーンスタインのショスタコーヴィチはなによりもまず、ドラマチックです。
第1楽章からすでにその片鱗が見え隠れしています。展開部はシカゴ響の金管群の大音量かつ割れていない素晴らしい音色に脱帽。ダイナミクスレンジも多彩でとても良い。第4楽章の同音連打、フィナーレへ向かうドラマツルギーは格別、昇天してしまいそう。
只、第2、第3楽章は若干テンポがゆったりめで、個人的には少し物足りなさが残ります。(アッチェレの具合は超個人的にゲルギエフの演奏が好み)
買って損はありません。
>> シカゴ響との録音をもう少し聴きたかった
ショルティによる指揮より緻密で分厚い音壁を形成している
「レニングラード交響曲」です。
元々、1番と7番「レングラード」の組み合わせで出ていたCDを、
ウィーンフィルとの6・9番のものと組み換えで再販されたものです。
私は旧のほうを持ってます。
1番は一部ライヴによるシカゴも筆の誤り的な演奏ミスがあるので
この組み合わせに組み替えたのだと思います。
レニングラードの完璧さは、まさに音の壁が迫ってくる演奏で、
もちろん静と動の部分もバーンスタイン節が炸裂しています。
それにしても、金管楽器の咆哮はすごいですね。
晩年のバーンスタインはチャイコフスキー5・6番にあるように、
かなりペースがゆったりと歌うようになりましたが、
このレニングラードはペースも適切でオケも完璧ですね。
>> ありきたりなレビューで悪いが...ショスタコーヴィチへの共感をもって熱演
ショスタコーヴィチは、第2次世界大戦中、旧ソ連のスターリン政権下、過酷な弾圧に苦悩した人。バーンスタインは、第2次世界大戦におけるユダヤ民族の悲劇を同胞として見た人。その点で、この二人は共感し合うのだと思う。第7番は第2次世界大戦下に書かれた大作。戦争体験によって生まれたこの歴史的遺産を、バーンスタインは魂を込めて熱演したのだと思う。
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