ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番&第2番
>> クラシック界のイングヴェイか?
演奏は良いと思うし、最強音のすさまじさたるや、ピアノがぶっ壊れるんじゃないか?と思うほどの大迫力です。
しかしオーケストラの音がまるでオマケ程度の雰囲気に感じられるほど小さいです。ピアノの音に比較して。
聴いていて思ったのはイングヴェイ・マルムスティーンです。彼のアルバムのほとんどが、彼のギターが爆音で、他のパートの音は控えめという俺様ミキシングです。
もしかしてツィマーマンもそうなのだろうか?
とあるところに書いてあった「ソリストの許可がおりず、やっと出たアルバム。」というのは、実はツィマーマンが超わがままに「俺の音をとにかくでかくしろ。他のパートは小さくて良い。俺のピアノを目立たせろ!!」と言い続けてこのようなCDができあがったのでは?とか邪推してしまいました。
あるいはレコード会社が「とにかくピアノを目立たせろ!」というのに対し、ツィマーマンが「それじゃあいくらなんでもひどすぎる」という感じで許可しなかった、というのであればある意味納得です。できればそうであって欲しい。
とにかくそういう余計な妄想をしてしまうほどに、バランスの悪い音量調整であることは確かです。
>> ラフマニノフのピアノ協奏曲第1番の最高の演奏!
ツィマーマンというピアニストのことを誤解していた。見た目が優男風で、きっとなよなよした演奏をするピアニストなのだろうと、勝手に思い込んでいた。このCDを聞いてその印象が完全に覆された。こんなにも強靱さと繊細さを同居させた演奏があるのだろうか? ラフマニノフのピアノ協奏曲第1番は、2番や3番に比べると、薄っぺらい感じの曲だと思い込んでいたが、この演奏を聴いてすっかり大好きな曲になった。まちがいなく、この曲の最も優れた、そして芸術的価値の高い演奏である。
>> 強靱な精神による熱い演奏
第2番は、これまで数ある名盤の中でも、5本の指に入るものではないだろうか。
ツィメルマンの曲への思い入れが曲の隅々まで行き渡っている。特に、1楽章中間部の高揚感がすばらしい。硬質な美しい音色で、粒のたったパッセージを完璧に弾きこなしているテクニックにも脱帽させられる。
他の曲でもそうだが、精神性と深い思索を強く感じさせる演奏ができる数少ないピアニストだ。
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