バッハ:平均律クラヴィーア曲集全巻
>> 演奏は良いですが・・・
演奏は良いです。
ただし残響の非常に多い場所(解説によれば宮殿だそうです)で録音されているようで、音が響き過ぎています。
また音が遠く聞こえる録音方法をとっており、なおさら響き過ぎているようです。
これがチェンバロなど、持続音が短い古楽器なら、良い響きになるのかもしれませんが、残響の多い現代ピアノでは音がこもってしまいます。
ロマン派以降の音楽なら、それでもいいのかもしれませんが、さらに悪いことに、この演奏はポリフォニー音楽の金字塔、平均律です。
この種の音楽にとって、各声部の絡み合いがモコモコと濁って聴き取りにくいのは致命的で、大変残念な録音だと思います。
幸い、第二集は第一集に比べると、「響きすぎて」いないですが、やはり残響は多めです。
荘厳な響きが良いという人もいるので、好みの問題もあると思いますが、ポリフォニーを聴きたいという人には、あまりおすすめできません。
なお、この盤の輸入盤 もあり、手に入るならこちらの方がお買い得です。
>> 心が静まる
巨匠リヒテルが教会でレコーディングした作品。ゆっくりとしたテンポ、角が取れた音で残響も多いから、荘厳の一言。
このような形式で平均律を録音するのは、今だと流行らないだろうし、好みは分かれると思う。
だけど、個人的に一種の精神安定剤になっていて手放せない。
今現在鳴っている、一つ一つの音を確かめながらじっくりと味わうことで、
気分が落ち込んでいる時には安らぎを、高揚しすぎている時は沈静化してくれる。
ヒーリングや環境音楽のように、意図した癒しではなくて、聴いているうちに自然に情欲や煩わしさから開放されていく。
この演奏に出会うことができて本当によかったと思う。
>> 雨の日に
僕は、最近ではグールドよりもリヒテルの平均律を愛聴しております。
とくに駆け抜ける第1巻第2番ハ短調プレリュードは圧巻です。
鳥肌ヒリヒリ、身の毛もよだつです
日曜日、一人で仕事をするときの友ですが
如何せん、仕事の手を止めてしまう、という難点もございます。
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