ショパン:前奏曲集
>> ☆☆☆☆☆☆☆星7つ!!
宇野功芳、中野雄、福島章恭の新版『クラシックCDの名盤 演奏家篇』で3人揃い踏みの絶賛だったラファウ・ブレハッチなるピアニストのディスクを初めて耳にした。
この3人が揃い踏みというのは珍しいので食指が動いたのだが、これは素晴らしいショパンであり、『24の前奏曲』という有名作品を初めて名曲だと思わせてくれた。☆5つにプラス2つ!
評者のようなショパンに理解の乏しい者がよいと思うのだから、すべてのレビュアーが満点評価しているのも当然だ(?)。
ルービンシュタイン、フランソワ、アルゲリッチ、ポゴレリチ・・・いずれもブレハッチの軍門に下る。ブレハッチ以外のピアニストでは、24曲を通しで聴くことなどかつてなかったのだった。それはまあ、当方の無知、無理解だとしても、これだけ水が地に染み透るように、しかも曲想に応じて臨機応変、融通無碍に奏でられる前奏曲に接したことはない。なるほど、「コルトー以来の名演」(中野雄)という評価は強ち誇張とは言えまい。
ポッ、ポリーニ? ああ、そういう人もいたなあ。忘れていたよ。
そんなことより、ブレハッチから目が離せない。
>> 旋律美に長けた演奏。
他のレビューの方々より知識が全然無いので参考にはし難いと思います...
ブレハッチの音楽はショパン国際ピアノコンクールにおいての協奏曲、ソナタ3番を
聴きました。他の演奏者に無いほどの旋律美、正統な作品解釈に惚れ込み、前奏曲集
にも期待を寄せて購入。
聴いた感じとして...説得力のある演奏だな、と思いました。
コンクールでの演奏では大舞台ということもありミスタッチがありましたが
録音とは言えど、ここまでの技術、表現の両面を満たした演奏も珍しいほど。
ブレハッチの旋律は表現し難い。自分が好きなアシュケナージにおいても演奏の癖、
すなわち個性の強い点に共感を持てない場面もありましたがブレハッチは違う。
個性が薄いように感じる点こそが最大の武器。ショパン作品の解釈のみならず、
ショパンに関連する全てに関心を持つ彼だからこその演奏だと思います。
買って本当に満足しました。今まで聴いたクラシックCDにおいて最高の充実感です。
ショパンの前奏曲...中々興味が湧かなかった作品を、ブレハッチの演奏の影響で
重要な作品と解釈出来ました。
ブレハッチ...ブレハッチさん、ありがとう...
>> ショパン音楽としては最高レベル
とても完成度の高い、気品ある前奏曲とノクターンです。ブレハッチはコンクール以前からショパンの楽譜のみならず、ショパンの書簡や関連文献を読み、作曲家の心や置かれていた背景を深く勉強したといいます。また、ショパンも敬愛したというバッハや、ドビュッシーの曲を学ぶことで、ショパン曲への理解や「色彩豊かさ」を身につけたそうです。それら全ての努力と、彼の天性の気質が相まって、この素晴らしい傑作が生まれたのでしょう。
ショパン演奏に際しては、彼が若い頃から(今も充分若いですが)バッハやウイーン古典派の曲を弾き込んでいた影響を受け、自分は「内省的」な演奏家としています(本人のコメント)。
このCDの各国の反響も目覚しく、母国ポーランドでは、発売後数日でプラチナディスクを獲得、「このCDの素晴らしさを言葉で表現するのは不可能。世界中の人々が早くこれを聴くことを切に願う」(フランス)、「前奏曲op45と2つのノクターンop62は絶品。これを聴けば、ブレハッチが最も偉大な演奏家の1人に加わったことは明らか」「前奏曲op28-13と15(雨だれ)で、これ以上素晴らしい演奏は聴いたことがない」(イギリス)、「彼は選ばれた真の逸材」(日本)など、絶賛の声が上がっています。
2006年と2007年の日本公演で前奏曲op-28を前半と後半に分け聴かせてくれましたが、ヨーロッパでも昨年秋以降、この前奏曲をリサイタルの後半にもってきて、各国のファンから熱狂的に支持されました。
「彼はその完璧な技術を誇示せず」「内面の神秘性が彼を比類なきものにしている」(ウィーン)、「op28-4のような、アマチュアでも困難なく弾けるような曲をブレハッチが弾くとまさに驚異」「非凡なまでに魅力的で誠実な演奏」(オランダ)、「彼は繊細な各曲を深く掘り下げ、全てを正確なモザイクとして輝かせ、完璧な高みを表現した」「彼が雨だれを弾くと、聴衆から自然と拍手が起こった」(イタリア)。
自分でこのCDを聴くときも、聴けば聴くほど味わいがあり、聴いていて本当に幸せを感じます。最近ちょっとやっかいな病気をしたのですが、このCDには癒し効果があると、実感しました。
ブレハッチの次のCDは、古典派の作曲家になるそうで、来年の来日でも、予定されているのはベートーベンのピアノ協奏曲ということです。今こそ、ショパン芸術の粋といわれる前奏曲と円熟期に書かれたノクターンを、ブレハッチの演奏で聴く時です!
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