グレン・グールド 坂本龍一セレクション バッハ編
>> 坂本龍一のファンでなければ
2枚組とはいえ、少々高いです。
また楽章の部分抜粋が多いです。
入門編として、抜粋で聴くのも、それはそれでありだとは思いますが、さらに聴きこみたくなって個々に買って行けば、結局ダブってしまいます。
やはり全曲盤を少しずつ買った方がよいです。
輸入盤なら例えば、グールドの演奏で最も名高いゴルトベルク変奏曲全曲の新盤 が700程度で買えます。
坂本龍一の熱烈なファンでもなければ、あまりおすすめできません。坂本龍一の演奏ではなく、あくまでグールドの演奏ですから。
>> 坂本教授の個性が浮かび上がる秀逸な編集作品
バッハ抜きのセレクションだった前作に続き、バッハ演奏に焦点を絞った坂本教授によるグールド選集。このような編集作品の場合、選曲と配置に選者の創作性が表れていることが重要だが、CD2枚を通して聴き、宮澤淳一氏との対談を読むと、教授の選曲と配置の意図から、教授がグールドのバッハ演奏の中で重視するもの、現在の心境、ひいては坂本龍一という大きな個性の輪郭が浮かび上がってくる。
渋めの「北」を感じさせる曲が多く、どことなく前作に通じる所があるのがミソ。本作収録曲は既に他のCDで持っているよ、という人に本作を聴いて欲しいと思う。グールドのバッハ演奏をよく聴いている人が新たに気づくことが多い編集盤だ。グールドのバッハ演奏を初めて聴こうという人には、グールド自身がデビュー25周年を記念して選曲した「リトル・バッハ・ブック」の方が適しているだろう。
なお、ディスク1の2曲目は55年録音の未編集スタジオ・セッション。1曲目のアリアよりも数日早い録音だ。最近発掘されたものらしいが、私は初めて聴いた。個人的にはこのような発見があったことも嬉しかった。
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