Sunday, March 27, 2011

シュピルマン オリジナル・レコーディング


シュピルマン オリジナル・レコーディング
>> ノクターンNo.20(エクストラ) ・音に深みを感ずる。
録音に難があるし、彼の残した録音からの寄せ集めの選曲にも満足できない。ただ、ノクターンNo.20(エクストラ)は、他の演奏家では感じたことのない、音の深みを感ずる。知り合いに、うつ病に苦しんでいる人が居るが、この演奏を聴いて、あふれ出る涙をおさえることができなかったと聞いた。シュピルマンの語りつくし難い体験が深みのある音を出しているのか、あるいは、彼を助けてくれた大尉への鎮魂歌として思いを込めて演奏しているのが感動を引き起すのか。
>> 個人的にはお気に入り。でも…
味のある演奏。この一言に尽きると思います。
ショパンのノクターン(遺作)一曲とっても、もっと録音状態の良く、もっと聴きやすい、そしてもっと安価なCDはいくらでもあります。また、選曲も渋く、映画「戦場のピアニスト」を見て感動して…と言った、普段クラシックを聴かない方には、私にはあまりオススメできません。

ですが、私はこれ程までにある意味で「弾きたい様に」弾いている、ノクターン(遺作)を聴いたことがありません。他の曲も同様です。
押しつけがましいほどにうたって、譜面より自分の耳を信じる。これ程演奏家らしいピアノ弾きがかつて居たでしょうか?シュピルマンと趣味が合えば、きっと感動出来るはずです。

もう一度言います。誰にでも勧められるCDではありません。でも、普段聴いているCDに「上手いと思う…けれど、何か物足りない」等と感じている方。そんな方には、是非一度このCDを聴いて欲しいと思います。
>> 偉大なピアニストです。
結構評価が低いみたいですが、私は彼が半世紀前の羽田健太郎だとか、純粋なピアニストではない等とは思いません。
確かに、ノクターン嬰ハ単調は明らかに原曲とは音が違う部分が沢山ありましたが、それは彼がミスタッチをしていたわけではなく、わざとオリジナルに演奏をしただけです。借りにもベルリン音大を出てリストの弟子に師事した人がそんな素人的なミスをするわけがありません。彼くらいの巨匠になってしまえばそういう演奏法も許されてしまうのです。(私の習っているピアノの先生も言っていました。)フジコ・ヘミング等、自分のオリジナルの弾き方をしているピアニストは沢山います。技術的にも、ショパン・コンクールに出れるくらいのレベルのピアニストだと思います。実際、彼がショパン・コンクールに出たらきちんと原曲どおり弾くのだと思います。弾こうと思えば弾けるのです。
それに、彼作曲の2曲もとてもすばらしいと思いました。やはり、リストの弟子に指示しただけあって彼も浪漫派なんだろうか、と思わせる洗練された曲で、うっとりと聞いていました。解釈が一本調子などという意見もありましたが、演奏方法は個々人の好みがありますから何とも言えませんが、技術的には高いピアニストだと思います。そして何より彼があのホロコーストの中で生き残ったという事実が素晴らしい。強運の持ち主ですね。彼の演奏を聞けるだけでも貴重だと思います。

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