Thursday, March 24, 2011

アヴェ・マリア~シューベルト:歌曲集


アヴェ・マリア~シューベルト:歌曲集
>> 透き通った爽やかな歌声
ソプラノ言えども色々な特色がある

私の好みと言えばヤノヴィッツ

シュトラウスやワーグナーではダントツ彼女だが、

シューベルト、モーツァルトはこの方が一番好み。



透明感があって爽やかで軽い(イイ意味で)

小川のほとりでうたた寝したくなる



他のレビュワーさんの「ボーイッシュ・ソプラノ」とありますが

まさに その通りで

シューベルトのひっそりとした歌曲のイメージと合います


>> 心洗われる歌声の美しいこと。これで千円ちょっとは、お買い得ですよ
 澄みわたる青空のような声の響き、よくコントロールされた歌唱力、ドイツ語の発音のクリアーで洗練されていること。バーバラ・ボニー(1956- )の歌うシューベルト(1797-1828)のリートは、思いのほか見事で、魅了されました。



 収録された17曲のうち10曲が、ゲーテ(1749-1832)の詩につけたもの。同時代に生きたシューベルトのゲーテへの傾倒がうかがわれて、興味深かったです。ゲーテ・詩の作品の中では、まわる糸車を模したピアノ伴奏も印象的な「糸を紡ぐグレートヒェン」の歌唱がよかったな。



 ほかの作品では、心癒やされる名品「アヴェ・マリア」と、清冽で静かな気品を湛えた「きみは憩い」、この二曲が素敵ですね。バーバラ・ボニーのソプラノがまた美しく、心の隅々まで綺麗になった心持ちになりました。



 クラリネットのシャロン・カムが加わるのは、おしまいの「岩の上の羊飼い」のみ。シューベルトの死の直前の作品。<春がもうすぐやってくる 春こそはぼくのよろこび ぼくはすぐにも旅に出る その支度を済ませたところだ>のラスト四行には、目頭が熱くなってしまったなあ。



 1994年4月、ベルリンでの録音。バーバラ・ボニーの素晴らしい歌がこれだけ楽しめて、それで1000円とちょっとの値段! シューベルトのリートを聴いてみたい方には、絶対お買い得だって思いました。
>> 1814年10月19日
バーバラ・ボニーは、見た目よりずっと若々しい声をしています。 ボーイッシュなショートカットがお似合いですが、声質もボーイッシュ・ソプラノ。 



このCDには、シューベルトの代表的な歌曲がもれなく(男性の心を歌った作品は除く)収録されています。 どれも本当にいいのですが、今回初めて聴いた“糸を紡ぐグレートヒエン”という曲はすごいです。 シューベルト初期の作品なのですが、女性の不安や、戸惑い、精神的な痛みというのがほとんど映像を伴ってこちらに伝わってくるようで、解説には“この曲が作曲された1814年10月19日はドイツ・リート誕生の日と言われるほどだ”と書いてありますが、確かに納得できます。ボニーも全曲中最も熱をこめて歌っているようです。



一番最後に収録されている“岩の上の羊飼い”という作品は歌曲としては破格の11分以上の曲です。 伴奏のクラリネットがなんとなくブラームスのクラリネット5重奏曲を思わせるような雰囲気を漂わせていますが、そのうきうきするような高揚感はまさにシューベルト。 これほどの作品集がこの値段なのは本当に驚きです。 断然お勧めします。





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