ショスタコーヴィチ:交響曲第5番
>> ムラヴィンの真髄
ショスタコーヴィチの5番は大変有名で多くの団体が演奏していますが、ムラヴィンスキー盤はその中でも突出していると思います。
そのムラヴィンスキー盤の中でも現在多くの録音がありますがこの1984年盤は整っている方だと思います。(あくまでムラヴィンスキー盤の中では。名演と誉れ高い1982年盤はやり過ぎ感がある。)
後は好みの問題になりますが、バーンスタイン/ニューヨークフィルとどちらを取るかは難しいところです。ロシアーな演奏を求めるのであれば間違いなくこの盤をオススメします。
>> ダレダレの演奏
録音状態も悪いし、オケの咳が多すぎる。
要するに演奏者たちに緊張感がないのでしょうね。
指揮者の統率力がすでに衰退していたかのようです。
演奏自体も相変わらず、味わい深さのない、粗雑なものだと思います。
ショスタコの5番なら、敢えてムラビンスキーなど選ばなくても、他にいっぱい感動的な良いCDがあると思います。
旧ソ連に思い入れのある方以外なら、きっとがっかりすることでしょう。
「強制された歓喜」というソ連共産党の旗振りだったショスタコの言葉は、どうも胡散臭くて額面通りには受け入れがたいものがあります。
>> う〜ん、どうしたものか
ムラヴィンスキーの「ショスタコーヴィチ交響曲第5番」はすごいと、かなり以前から耳にしていたので大いに期待して聴いてみたのだが、期待し過ぎをさっ引いてみても、これはどうしたものだろう。ライブ演奏なので生々しくはあるが、雑い。散漫。録音の悪さがそれに輪をかけている。
この曲は非常に細かいディテールに注意深さを要する(特に一楽章)と個人的には思うのだが、ムラヴィンスキーは終始あっけらかんとやってる。ここは消え入るような細い弦を延ばして欲しいって所も、太く短くやってくれる。「溜め」も「決め」も曖昧。4楽章の最後の最後になってオケに火が着いたようになるが焼け石に水。迫力はいいが味わいは薄い。これだったら、西本智実の方がずっといい。バーンスタインやロストロポーヴィチはもっといい。でかい音もいいが、この曲はもっと美しいはずだ。
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