Monday, December 20, 2010

メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調


メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調
>> 私の愛聴盤… 完璧なメンデルスゾーン… 自己没入していくチャイコフスキー… 凄い演奏だ。
メンデルスゾーンは何処にもケチの付けようが無いくらいの名演… この曲の場合ソリストは良くてもオケがイマイチ盛り上がりに欠けるものが多い気がする。しかし流石にウィーンフィルは完璧!(余りメンデルスゾーン取り上げたがらない楽団なんですが(笑)そういう意味でも貴重な録音でしょう)

チャイコフスキーは最初は割に普通なんだけれども、カデンツァあたりからミルシティンのバイオリンがメラメラと冷たい炎を上げて燃え始める(熱い!って感じじゃないんだね、これが)そして静かに自己没入していく(暑苦しい「どうだ!」みたいな感じじゃないんだね、これが)相当に入れ込んでるんだけどチャイコの演奏(室内楽であろうが交響曲であろうが)に有りがちなロマンティックさを安売りする感じが全く無い… 凛と背筋の伸びた高貴さすら感じる名演です… 「貴公子」とはよく言ったものです。ここでもウィーンフィルは完璧… って「機を見るに敏」な黒子に徹し切るアバドが凄い… 流石に一流オペラ指揮者だなと、ソリストを持ち上げる天才ですね。
>> 精細で格調高い美音が特徴の演奏
この演奏の特徴はどこにあるかというと、

ヴァイオリンの精細で格調高い美音にあると思う。

しかも技術的に完璧なのに、冷たい演奏ではなく、温かみがある。

そのため聴いていて悪い気がしない。凄く楽しめる演奏だと思う。

アバドの演奏も、そのヴァイオリンの嗜好に歩調を合わせたように

いつも以上に精細に演奏しているので、ウィーンフィルの美音がより

際立っていると思う。



メンデルスゾーンは、その点特に成功している。この演奏を究極の演奏だと

思う人もいるだろう。ただ、個人的には、もう少しオケにメンデルスゾーン

らしい推進力があればより完璧だと思う。



チャイコフスキーは、ロシア臭の強いたくましい演奏が多く、そういう

演奏を好む人がいるので、好みが分かれる可能性はある。



ただヴァイオリンの意図がオケも含め完璧に展開されており、

この演奏を悪く言う人はいないと思う。
>> 安心して聞ける!
チョン・キョンファ&デュトワ;モントリオール(1981年)に並び、このミルシテイン&アバド;VPO(1972年)も安心して聞けました。入手難のキョンファも良いけど、格安のミルシテインをお薦めします。

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