ショパン:バラード&スケルツォ(全曲)ポリーニ
>> 完璧
演奏は余計なセンチメントを殆ど持たず、故に演奏技法上の完璧を極めたような演奏である。センチメントを持たず、完璧といっても、決して退屈なわけではなく、例えば…ホロヴィッツやシュピルマンの演奏が「絵」というのならポリーニは「写真」といえる。いかに、演奏技法上完璧と言えても、しかし、絵には絵の、写真には写真の良さがあるようにポリーニの演奏にも良さがあると思われる。エチュードのレビューにも感情的な面がないというような批判が書かれていたが、テクニックやセンチメントは、曲を構成する単なる一要素にすぎないと位置付けている私からすればたいして重要なことではない。ポリーニの演奏はその曲の存在意義を明確にするようないわば「本質的」な演奏である。
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