Sunday, December 12, 2010

6 Cello Suites (Dig)


6 Cello Suites (Dig)
>> スタンダードしかし優美なる名演
ピエール・フルニエが1960年12月にハノーヴァーのベートーヴェンザールにて録音した《無伴奏チェロ組曲》の全曲録音。(私が購入したのは、THE ORIGINALシリーズである。)
録音状態が50年前の録音とは思えないほど素晴らしい。
フルニエの演奏も見事だ。音色は重厚ではあるが、下品な音はなく優雅である。大時代的な解釈はなく自然であり、テンポも程良いテンポで進み(1番のプレリュードは少し遅いと思うが)、聞くにつれて段々とはまりこんでいく。(CDを聴いて我を忘れる事は、あまり無いのだが、演奏が終わるまで、我を忘れて、音楽と一緒に呼吸していた自分がいた。)
《無伴奏》にはパブロ・カザルスの言わずと知れた名演があるが、私は、このフルニエの録音を今のところ《無伴奏》録音の傑作としたい。
>> 今まで聴かなかった事を軽く後悔してます… びっくりするほどの自然体な美しい演奏ですね。
今まで聴いたモダンチェロの無伴奏で一番好きです… まるでシェリングが弾いてる様なチェロですね。音の伸びやかさと重音の美しさが魅力的… かと言って甘さ控え目で押し付けがましくない。

テンポが速いときは踊るように、また、ゆったりと歌うように… 力み返る事も無く、あざとい作為も無い誠実な… 穏やかな気持ちにしてくれる名演でしょう。

私はピリオド演奏のヤープ・テル・リンデンと言う人の無伴奏が一番好きです… 彼の自然体な美しい演奏はフルニエの影響なんでしょうね。ビルスマや鈴木秀美さんの如何にもな感じが苦手な方は聴いてみて下さい。
>> おすすめします
ヨーヨーマの旧盤、ロストロポーヴィッチの盤と聞きましたが、それぞれ別の味わいがあり、どれもおすすめです。ヨーヨーマは音色が美しく、チェロの存在をあまり意識させません。宇宙から音楽が自然にわいてくるような感じです。フルニエはテンポやフレージングが一番平均的で、しかしながら存在感があります。等身大のチェリストが目の前に浮かんできます。ロストロポーヴィッチはチェロを弾いている彼の姿がはっきり見えてくる演奏で、好き嫌いが分かれるかもしれません。もっと精密に分析したい方はそれぞれの組曲毎の録音時間を見てみるとさらにはっきりするでしょう。どんな演奏をしても素晴らしく聞こえると言うことがバッハのすばらしさを物語っていると思います。

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