Mahler/The Symphonies/Leonard Bernstein
>> この値段はすごい
バーンスタインのマーラーチクルス発売当初、確か2番「復活」だけでも4600円した記憶があります。
当時持っていたのが、1・2・4・5・7・9番で、諸事情によりその後売却しました。
あれから20年が過ぎ、その後マーラーのCDはクラウディオ・アバド盤が中心となり、
大半をそろえているのですが、もちろんアバドのマーラーが最高峰であることは間違いないのですが、
久々にちょっと粘りのあるマーラーが懐かしくなりいろいろ探していたところ、
なんとバーンスタインのマーラー交響曲全集が4600円程度で買えるではありませんか。
内容は言うまでも無くバーンスタインのマーラー集大成であり、8番だけ彼の死去後、急遽全集にするために
ユニテル音源からの借り物なので、音質が悪く(演奏は最高)バランス面で若干の問題がありますが、
全集を一気に揃えてみたい方には、他の指揮者(ショルティなど)よりこちらをお勧めします。
>> 二十世紀マーラーの到達点。
巨匠バーンスタインがDG=ドイツ・グラモフォンに遺したマーラー交響曲音源の集成。DGは98年に16枚組のボックスを、05年におなじ内容を三つのボックスで分売しており、そこから歌曲を割愛して11枚にまとめたのがこの箱になる。マーラー生誕150年、バーンスタイン没後20年に合わせて再々リリースとなったわけだが、最初のボックスのおよそ半分の厚み、三分の一というプライスに時代の隔たりを感じる。
バーンスタインによるマーラー演奏は、少なくとも各交響曲で二つのバージョンが公式リリースされている。CBSコロムビア(現ソニークラシカル)時代、およびDGにそれぞれ一種である。アナログ盤時代からそれぞれの演奏に親しんだ耳には、このDG盤の「刷り込み」がもっとも強く、それはDG音源が欧州のオケ主体だからかもしれない。もちろん本作にも含まれるNYPとの共演も名演ぞろいなのだが。
録音は8番と10番(アダージョのみ)が70年代の、他の楽曲はすべて80年代の収録で、バーンスタイン晩年の録音が大半を占める。どの楽曲もむせ返るように濃厚で、世紀末の退廃に満ちている。あまりに分かり易く、また時に劇画調の過剰さも感じるが、それもバーンスタインならでは。齢を重ねても枯れることが無かった巨匠の「マーラー表現の変遷」を、CBS音源との比較で辿るのも面白い。
全体を通しての演奏水準も高く、これに比肩しうるのは、おそらくショルティ/シカゴ響とテンシュテット/LPOくらいだろうか。オケを換えながらこの水準を維持したのは、バーンスタインただ独りかもしれない。
なお全10曲中、CD1枚に収まっているのは4曲(実質は3曲)のみ。他はすべて2枚にまたがっている。これは長尺演奏が多いバーンスタインならではで、他の既発ボックスでも同様。ノンストップでの鑑賞にはハードディスクを活用するしかない。
それにしても、ここに収められた音源、特に5番などは、今までに何枚買ったことか。そろそろ打ち止めにしたいと思いつつ、新しい体裁で出るとまた買って(買わされて)しまう。我ながら困ったものである。
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