Saturday, January 8, 2011

オルフ:カルミナ・ブラーナ


オルフ:カルミナ・ブラーナ
>> 重厚かつ繊細。でも冒険もある。
全体的には重厚で手堅い演奏です。合唱もぴしっとあっていて、ソプラノがとても美しいです。流れるような美しさを感じる部分では宗教的な崇高さが十分感じられます。そしてはかなさ、繊細さがあります。リズミック名部分ではドライブたっぷりです。きたきたきたという感じです。だいぶ冒険してるなって感じます。

そんなこんなで、聞き所満載です。是非どうぞ。音もいいよ。
>> カルミナ・ブラーナの最大の魅力である合唱の輝き
レヴァインの指揮するこのシカゴ交響合唱団の輝かしいばかりの声は、まさしくこのカルミナ・ブラーナの魅力を伝えるもので、たっぷりとした合唱の響きは、理想的なふくよかさと深さを持っていました。



演奏のダイナミックさ、合唱、ソリスト、オーケストラ、そして演奏解釈、どれもが見事な水準です。壮大で、優雅で風変わりな音楽が曲ごとに変身しながら、リスナーの前に提示されていきます。



第14曲の「In taberma」で聴くことの出来る少しユーモラスな歌詞へのアプローチも巧く、迫力に満ちた音楽が展開されていました。早口言葉のような歌詞ですが、実に明瞭に発音されて伝わってきます。

ソリストもいいですね。第12曲を歌うカウンター・テノールのフィリップ・クリーチも難曲に対して、驚嘆すべき技巧を駆使しており、聞き惚れました。黒焦げの白鳥という役柄を表現するのにはこのように少し狂気を含んだ歌唱でないと無理ですね。

バリトンのベルント・ヴァイクルも巧いです。幅広い表現力を必要とする様々な役柄を表現しなくてはいけませんが、ファルセット歌唱も含めて堂々とした素晴らしいものでした。

ソプラノのジューン・アンダーソンも文句なし。第21曲は格別甘い音色の表現ですし、第23曲のカデンツァを歌う最高音ハイDの素晴らしさはまた格別です。



第24曲の「ああ、こよなく美しいものよ」から終曲「運命の女神よ、世界の王妃よ」への接続は、クライマックスといえる場面です。物凄い緊張感、怒涛のような合唱、そして圧倒的な音量の支配。それらが渾然一体となり、見事な表現を伴って押し寄せてきます。人間の持つ根源の力が如実に伝わってくる演奏でした。
>> さすがはオペラ指揮者!
何よりもまず録音がすぐれている。ヨッフム盤のように突っ張った感じにならず、自然でバランスがよく、オペラ指揮者レヴァインの力量光ってハメを外さないというか勢いに乗って激しいながら安心して聴いていられる極めてオーソドックスな演奏スタイル。特に第13曲の『ワナ!ワナ!』と叫ぶところなど刺激少なく、またテノール独唱の『焙られた白鳥』がほかの誰より悲痛な叫びがうまく表現されている。

僕が見た限りどのクラシック書もベスト盤扱いでした。自信をもってお薦めします。



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