Friday, November 19, 2010

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第2番&第9番


ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第2番&第9番
>> 繊細でマイルド……、ずっと浸っていたい
 ジャケット、いいですね。グリーンがとてもきれいです。庄司さんがファーストアルバム「パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲」をリリースしたときの『レコード芸術誌』でのインタビューでも、確か緑のスーツを着ていたと思います。彼女にはとてもよく似合っている色だと思いました。庄司さんがヴァオリンを弾く真似(エアーヴァオリン?)をしているのも、なんだかとても新鮮に感じました。ありそうでなかったジャケットではないでしょうか。

 よけいなことを書きました。肝心の音です。これは、私が今まで聴いた中で最も好きなベートーヴェンのヴァイオリンソナタになりそうです。これまでのものは、聴いていると変な胸騒ぎがして不安になるようなものが多かったのですが、これはまるで違います。少し前(確か2008年)にリリースされた諏訪内晶子さんの『第9番、第7番』もよかったのですが、私はこちらに軍配を上げます。音のひとつひとつがクリアーで鋭いのに、なぜか暖かくとてもマイルドに感じます。カシオーリのピアノが更に素晴らしく、好サポートをしています。二つの楽器のどちらかがうるさかったり邪魔に感じたりすることが多いのですが、それが今回は少しも気になりませんでした。ヴァイオリンとピアノが自然にとけ込んで、独特の個性やオリジナリティを出しながら、お互いに打ち消し合ったり邪魔し合ったりしていません。細部を深く掘り下げた独自の解釈が随所に見られ、聴いていてワクワクしてきます。愛聴盤になりそうです。

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