バッハ:リコーダー・ソナタ集
>> リコーダーも良いですね、清々しい響きに癒されます。
買う前にちょっと悩んだけど、聴いてみて納得の素晴らしさですね。何だかトラベルソの方がむしろ素朴な音なんだなあ… 意外ですね。リコーダーは音域がせまいからソプラノとアルト持ち替えで、しかも原調から移調して演奏されてる曲も有りますが全く違和感は有りません。
ジャレットのチェンバロの音はバランス的にもうちょっと大きい方が良いかなとも思うけど、どうかなあ? わりと伴奏に徹してる感も有りますね、ジャレットは他の同作品に比べるとテンポゆったりめで、ランパルの伴奏のピノックの様に軽く弾き流す所もなく、オーレルの伴奏の小林さんみたいな堅苦しい感じも無い、丁寧にリコーダーを歌わせる為に最善を尽くしているんだね。
リコーダーのトーンの成せる技か、同作品の録音の中で、かなり落ち着いた渋い感じで私は好きですね、特にモダンフルートにピノックの軽快で明るいチェンバロのランパル盤とは対極な感じがしますね。
>> 『自分の感性に照らして良いものは取り上げる』のスタンスを貫く
1992年2月28・29日、3月1日キース・ジャレットの自宅にあるケーブライト・スタジオで録音。ヘンデルの録音の2年後。前回プロデューサーはマンフレート・アイヒャーだったが、今回はキース自身とレコーディング・エンジニアのピーター・レンガンーの名がクレジットされている。
曲はオブリガート・チェンバロつきの3つのソナタ(BWV1030-32)と通奏低音つきの3つのソナタ(BWV1033-35)。フラウト・トラヴェルソ(今のフルートの原型)のために作曲された曲だ。これをペトリはブロックフレーテで演奏している。
この中でBWV1031と1033はバッハの曲ではない可能性が高いとのことで新バッハ全集から除かれている。しかしながら『自分の感性に照らして良いものは取り上げる』のスタンスを貫き通しているキースのことであるからして、そういうことには全くこだわらず取り上げている。その辺がキースのキースらしさだなと思う。
キースのハープシコードとペトリのプロックフレーテはここでも息がピッタリで、ヘンデルより暗めのバッハを見事に空間として創りだしている。ヘンデルとともに『癒される』演奏だ。
>> リコーダーのヴィルトゥオーゾ Michala Petri との共演
ジャレットの左手は通奏低音を奏し、右手は旋律楽器を奏している。バッハの合奏形式におけるトリオ・ソナタの音楽を明確に聴くことができる。またBWV 1030 - 1035は、本来、フルート・トラヴェルソ(横笛)のための作品であるにもかかわらず、リコーダーのヴィルトゥオーゾ Michala Petri と共演したのもジャレットのセンスの良さを感じさせる。なぜなら、そのことによって、作品をより繊細に表現できてる。リコーダー独特の表現が成功していると言うことである。Michala Petri のヴィルトゥオージティも聴き応えあり。ちなみに、私がこのCDを、行きつけのジャズ喫茶のマスターに聴かせたところ、BWV1030のプレストが「ドライヴしている」と、大いにヒットした。そして彼もこのCDを購入するにいたる。
1992年録音
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