Piano Sonatas 1-32
>> 印象的
グラモフォンの赤いボックスシリーズに入っていたベートーベン
の彼の演奏を繰り返し何度も聴きました。
聴いていて心地よかったのと、シンプルなつくりとあったので
(収納には紙ジャケットは場所をとらないので最適)
購入しました。
ベートベンをこんなふうに柔らかく表現しているなんて
初めて聴いた時は驚きました。
気になった方は聴いてみられるといいと思います。
>> かげかえのない、しかしどうでもよい私
村上春樹がビリー・ホリデイの歌唱にふれて
癒されるのではなく赦される と書いていた。
ケンプの演奏は
私の卑小な人生にもかかわらず、いや
それを包含して
生きることには意味があると
語っているようだ。
クラシック音楽を少しでも好むものならば
32番のソナタの最後まで聞いて死ぬべきだ。
>> 名作の名演
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集を聞くと、超人のような天才の存在を感じています。この全集はケンプが70歳ごろに録音したもので、さすがに完全に塾成された精神を聞こえます。70歳になっても最上の演奏を発揮できるのは本当に素晴らしく、羨ましいことです。ケンプの演奏リズムは指からではなく、脳内あるいは心境から出ています。これは「ピアニストの響きではなく、人間の響きが聞こえてくる」と言われた理由かもしれません。ペタルをやや多く使いましたが、ケンプ右手の特有な美しい音色と相まって、とても自然に響き、いくら聞いても疲れません。また、この全集は1964,65年ごろの録音ですが、その音質は十分良いですので、マイナスの点が全くありません。正に名作の名演です。
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