Sunday, October 31, 2010

ムソルグスキー:展覧会の絵(ピアノ&オーケストラ版)


ムソルグスキー:展覧会の絵(ピアノ&オーケストラ版)
>> オーディオチェックにも使えそうな面白い録音
演奏について言うと、最後の「キエフの大門」の冒頭に至る部分から、最後までは、鳥肌もの。さすが全盛期のカラヤン−ベルフィルの盛り上げ方は、素晴らしい。



この録音は、「キエフの大門」での、鐘の音の強弱の変化が激しいが、オーケストラの中で、打楽器を、これだけ強弱をつけて打ち鳴らすというのは、奏者はもちろん、指揮者にも相当、自信がなければ出来ないことだと思う。その点でも画期的な演奏だ。



また、古い録音ではあるのだが、良い意味でノイズが多く、臨場感がたっぷりである。オーディオシステムによって、驚くほど音や、雰囲気が変化するので、その点、オーディオチェックにも使えそうなCDだ。



例えば、豊かな音場感が感じられるか。シンバル、ドラ、鐘の音が、高音がつぶれた様な、不自然な音にならないかどうか。



さらに、「ビドロ」では、小太鼓の音が明瞭に聴こえるかどうか。2:45に咳払いの音が聴こえるか。「キエフの門」では、1:48に咳払いをする音、3:11あたりでは、録音場所の外での、自動車の音らしきものが聴こえる。それ以外にも、このCDは、ノイズの宝庫で、臨場感を高めるのに貢献している。



とはいえ、音にこだわらなくても、演奏が素晴らしいので、安心して勧められる、秀逸なCDだと思います。
>> お得すぎる1枚

友人であったヴィクトル・ハルトマン(ガルトマン)の遺作展での10枚の絵画の印象を、

その半年後の1874年に音楽に仕立てたというムソルグスキーの展覧会の絵。

もちろんオリジナルはピアノ曲、クーセヴィツキーの編曲依頼によるオーケストラ版はラヴェルの手によるもの。



吹奏楽器の活躍のシーンが多いオーケストラ版は、絶頂期のカラヤン指揮のベルリンフィルによるもの。

ここではその吹奏楽器隊が切れ味鋭い演奏を聴かせてくれています。

カラヤンの指揮の下、あらゆるシーンにフレキシブルに対応してゆく鮮やかな演奏力は流石です。



そして後半のピアノ版

ピアノの弦が切れてしまうのでは?というほどの豪快な打鍵が特徴でもあったベルマンのピアニズムは

この曲においては封印され、丁寧さを優先した演奏に徹していますが強打鍵ぶりは健在で、

オーケストラ版の後に聴いても、あまり音数のさみしさを感じさせません。

“リモージュの市場”における均整のとれた鮮やかな表現、そして“バーバ・ヤーガの小屋”から

“キエフの大きな門”にかけての堂々たる演奏は、もはやベルマンの真骨頂です。

古くはホロヴィッツやリヒテルの歴史的録音に肩を並べ得る演奏ではないでしょうか。



“カラヤン”“ベルリンフィル”“ベルマン”という3つのブランド力を差し引いても十分にすばらしいCDです。




>> ピアノ版とオーケストラ版との比較が面白い
原曲はピアノ版なのに、オーケストラ版しか持っていなかったので購入しました。昔、NHKのFM放送でいろいろな演奏家のピアノ演奏を比較して解説していたのを聞いたことがあります。「キエフの大きな門」の出だしの「ターン、ターン・・・」は、1音なのにクレッシェンドの符号が付いているそうで、ピアノ演奏家は、気持ちを込めるか、「タターン、タターン・・・」と鍵盤を叩いたり、あるいは「タタタタタタ・・・・、タタタタタタ・・・・」とトレモロ風に演奏して、クレッシェンドを表現したりしていたのが、興味を引きました。この曲はピアノには無理な要求があるため、いろいろな作曲家がオーケストレーションを試みたのだろうと解説していました。このCDでは普通に演奏しています。そしてオーケストラ版を聴いたあとピアノ版を聴くと、ピアノ版が物足りなく感じます。演奏がいいとか、悪いとかは、好みの問題であり、沢山聴いていないので分かりませんが、ピアノ版とオーケストラ版との比較が面白い!と思います。ベルリン・フィルも世界的な名人オーケストラですので金管楽器ソロも絶品です。録音は一昔前で古いですが、鮮明で自然な音質なので好感が持てます。

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